1997年、社会を震撼させた神戸連続児童殺傷事件。それから18年が過ぎた昨年6月、元少年Aは手記を刊行し、再び世間を騒がせた。以来、本誌は彼に話を聞くべく取材を続けてきた。250日に及ぶ取材で浮かび上がった彼の実像、そして少年法の問題点とは。
※「週刊文春」創刊60周年企画「もう一度読みたい、あのスクープ記事60本」より、アンケート得票数の高かった記事を特別再録します。本記事は2016年2月25日号より転載。記事中の年齢や日付、肩書き等は掲載時のものです。
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1月26日、東京都内にあるアパートの駐輪場。ダウンジャケットから手袋まで全身黒ずくめの男は、いつものように自転車にまたがった。
身長165センチ前後、大学生と言われても信じてしまうほど幼い顔つきだ。シャワーを浴びたばかりなのか、髪は濡れたままだった。
久しぶりの外気を味わうかのように、リラックスした様子で、フラフラとペダルを漕ぎ続ける。
向かう先にはショッピングモールがあった。
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source : 週刊文春 2016年2月25日号