〈会長におかれましては、会の未来のため、なにとぞ賢明な御判断をくださいますよう、お願い申し上げます〉

 

 先頃、ある個人サイトにアップされた“糾弾文書”により、創価学会に激震が走っている。池田大作名誉会長の死去から間もなく1年が経とうとする巨大宗教団体に、いま何が起きているのか。

昨年11月に死去

 個人サイトの管理人は、須田晴夫氏(72)。ネット上に「須田晴夫のホームページ」を開設し、こう題した書簡を公開した。

〈『創価学会教学要綱』に関する原田会長宛て書簡〉

 原田会長とは、2006年から創価学会の第六代会長を務める原田稔氏(82)に他ならない。「創価学会教学要綱」とは、信仰の根幹となる日蓮仏法の教義について論じた、いわば創価学会の公式見解。2023年11月、池田氏死去の公表と時を同じくして発刊されたものだ。

「教学要綱」(聖教ブックストアHPより)

 HPに掲載されたプロフィールには、須田氏について「団体職員定年退職」と紹介されている。だが、その正体は――。

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source : 週刊文春 2024年10月24日号