文春オンライン

中居正広さんの退所会見がびっくりするほど穏やかで、“肩透かし”だった理由

2020/02/26
note

ジャニーズはやっぱり怖かった

〈光GENJI以降「ジャニーズそんな怖くないし衣装もそんなダサくないしお笑いとかもやるし自分の言葉でしゃべるよ~」ってやってジャニーズ好き以外の人を取り込んだSMAPが最後の最後でジャニーズ怖いよ~っつっておわった〉これは、れいのスマスマ生放送の後につぶやいた私のツイートです。

 光GENJIの閃光のような爆発とそのあとの残酷な喪失を経験した世代にとっては、苦労しながらじわじわと売れてやがてテレビの世界で天下を取るSMAPの姿は希望以外の何物でもなかったのです。でも最後の最後で、天下の上にもっと天下があることを痛感させられ、もやもやとともに歩んだこの4年。そしてあの会見。ジャニーズはやっぱり怖かったし、SMAPは、中居くんは、テレビの国の人でした。

©文藝春秋

 中居会見後のツイッターもまた穏やかでした。穏やかというか、あまり話題になっていなかったように思います。かつてツイッターを落とすほどの衝撃を与えた人の、再出発の会見としては、少々寂しい感じも否めません。

ADVERTISEMENT

 しかし、彼が最も大切にしたい人たち……私のような「国民的アイドルSMAP」を求める人間ではなく、一番好きで一番大切なアイドル・中居正広をずっと応援してくれるファンが最も望んでいるであろう自分の姿を見せたんだなって思うと、そういうところやっぱりアイドルですよね。

中居正広さんの退所会見がびっくりするほど穏やかで、“肩透かし”だった理由

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー