3月18日に発売されるや、話題沸騰中の内田也哉子さんと中野信子さんの共著『なんで家族を続けるの?』(文春新書)。刊行を記念して、本書の第一章のもとになっている、2020年1月14日の2人の公開対談を再掲載します。(全3回中の1回目。#2#3を読む)

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 そごう美術館「樹木希林 遊びをせんとや生まれけむ展・特別編」(2020年1月26日で終了)に『週刊文春WOMAN』が参上。目下発売中の第4号で創刊1周年を迎えた『週刊文春WOMAN』はこれを記念して2020年1月14日、神奈川県横浜市の新都市ホール(そごう横浜店9階)にて、「週刊文春WOMAN meets 樹木希林展 内田也哉子×中野信子トークイベント  What is a family!?」を開催した。

 内田也哉子さんは創刊号からエッセイ「BLANK PAGE」を連載。その第1回「Driving My Mother」では、母・樹木希林さん(2018年に逝去)が最後に骨折するに至った状況や娘だけが知る横顔を描き大反響を呼んだ。父・内田裕也さんは希林さんの半年後に逝去。也哉子さん自身は19歳で本木雅弘さんと結婚し、現在22歳、20歳、9歳の三人の子どもの母である。脳科学者・医学博士の中野信子さんも創刊号から「中野信子の人生相談 あなたのお悩み 脳が解決できるかも?」を連載中。読者から寄せられるお悩みに脳科学の観点からズバズバ回答しつつ、相談者を温かく励ましている。

 この二人の異色対談に400枚のチケットは完売。当日は読者招待など合わせて513名が横浜に集結した。二人とも申し合わせたかのようにアシンメトリーなマキシ丈のドレス。息の合ったトークで会場を沸かせた。この模様は『週刊文春WOMAN』2020春号(3月23日発売予定)で再現する予定だったが、早く読みたい、3月まで待てないという読者の声に応え、いちはやくここに全文を公開する(全3回/#2#3に続く)。

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樹木希林展より。会場を訪れた也哉子さんの次男・玄兎(げんと)さんが「ばあばの右手がないのはかわいそう……」と、その場で右手とハート(心臓)を描き込んだという

初対面のアラフォー二人が「家族」を語る

司会 「週刊文春WOMAN meets 樹木希林展」トークイベントに、たくさんのみなさまにお越しいただきましてまことにありがとうございます。本日司会を務めます『週刊文春WOMAN』編集長の井﨑彩と申します。よろしくお願いいたします。

『週刊文春WOMAN』は『週刊文春』の女性版として一昨年12月に創刊しました。現在発売中の第4号が創刊1周年記念号になります。おかげさまでこのように1周年を迎えることができました。ありがとうございます。このトークイベントは創刊1周年を記念して、そごう美術館で開催中の樹木希林展──みなさまのなかにもご覧になった方がたくさんいらっしゃると思います──とのコラボレーションという形で開催させていただきました。