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連載サウナ人生、波乱万蒸。

「磯村勇斗君に教えてもらった若手俳優がどんどん出てきて。サウナ王だもの」 ドラマ「サ道」出演者が語る“裸のコミュニケーション”

原田泰造×三宅弘城×磯村勇斗×長島翔×五箇公貴#1 「サウナ人生、波乱万蒸。」番外編

2021/08/27
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サウナ歴は30年、マンガ『サ道』原作者にサウナを薦めた

五箇 三宅さんはサウナ歴どのくらいになります?

三宅 もう30年になっちゃいましたね。

磯村 うわ、長い! 

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三宅 磯村君が生まれる前からですよ(笑)。22歳、23歳ぐらいだったんです、「サ道」に入ったのは。大学を卒業して、しばらく友達んちのアパートで半分居候のような生活をしてたんです。それでそこの近くにサウナ料金なしで入れる銭湯があって。ほぼ毎日のように入ってました。

三宅さんのサウナ歴は30年。「磯村君が生まれる前からですよ」と笑う。

五箇 どの辺りですか? 都内ですか?

三宅 葛飾区です。当時の葛飾は銭湯がたくさんあったんです。でもボンボン潰れていっちゃって。

五箇 立石ですか。

三宅 立石と青戸。今日の気分であそこ行こう、ここ行こうって。でも、もちろんその頃は「サ道」なんてなかったですから、諸先輩方の姿を見て、「わあ、水風呂入るんだあ~」「うわ、躊躇なく入ってるわ~」って。

五箇 「蒸しZ(宅麻伸)」的な先輩方が(笑)。

三宅 そう、蒸しZのような人の背中を見つつ。当時は、「水風呂が主役」という言葉はなかったですけど、「なるほど、水風呂が気持ちいいからサウナに入るんだな」と感覚的にわかった。「ああ、これ。このなんかジンジンする感じ、いい!」って。いま考えれば「ととのって」たんでしょうね。

原田 『マンガ サ道』の原作者・タナカカツキさんが、三宅さんのことを、「あの人は俺より全然先にサウナでととのってた」って言ってたもん。

三宅 まあ、そうですね。

全員 あはははは(笑)。

五箇 カツキさんにサウナを薦めたのは三宅さんでしたよね。

三宅 昔、カツキさんと一緒に何人かで奥多摩へ遊びに行ったことがあって。帰りに日帰り温泉があったんで、そこに寄ったんです。で、風呂にサウナがあって。カツキさんに「入ろうよ」って言ったら、「いや、俺はいい」って。それで僕、ひとりで温冷交代浴みたいなことをしてたら、「あの人はバカなんじゃないかと思った」って(笑)。

五箇 いまじゃ「サウナ大使」なのに(笑)。

原田 すごいなあ! そこから大使に上り詰めたんだもんなあ~。

三宅 で、そこからずいぶん経って。いまは無き横須賀の「サウナトーホー」で、タナカカツキ著『サ道』という本がリラックスルームに置いてあって、「あれっ? カツキさんがサウナについて語ってる?!」って。

全員 へー!

三宅 だから、『サ道』の「偶然さん」にキャスティングしていただいたのは、もう本当にうれしかった。何よりもうれしかったかも。

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