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テキストをパラパラとめくっただけで“入塾すべきか”がわかる! 塾を選ぶときに参考にすべき3つのポイント

『勉強する子になる100の習慣』より#1

2021/10/12

source : ノンフィクション出版

genre : ライフ, 教育, 社会, 読書

note

4.プロの力は不可欠、塾は慎重に選ぶこと

Q.受験する場合、塾に通わせた方がいいのでしょうか?

 

A.プロの力は必要ですが、塾は慎重に選んでください。

 受験は、確実な情報をもとに戦略的に進めないと時間と手間のロスが大きいのです。その無駄を避けるためには、やはりプロの力は不可欠です。理想としてはプロにお願いして、親は徹底したサポートに回ることが一番の近道だし、ラクに合格に近づける方法ということになります。

 その頼るべき塾をどこにするかが大きな問題ということですね。一度入塾したのに、その塾に合わないからやめて、また違う塾に入るということを繰り返す保護者がいますが、時間もお金も手間も無駄にしています。ここだと決めたら、決めたところで必死に頑張ることが成績を伸ばす近道です。

 塾を選ぶ基準としては、

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(1)行きたい学校にたくさん合格させているかを調べる。やはり、その学校に5年間で「1人合格」というような塾を選ぶのは危険。その年にたまたまできる子が1人いただけ、ということかもしれないから。

 

 

(2)通える距離かどうかを検証。基本的に、小4から小6は通塾するし、もっと低学年から通うことも多いので、片道1時間などというのは小学生にとって疲れすぎる。長くて30分が適当と思います。電車で何回も乗り換えるというのも負担が大きいでしょう。車で送迎できるのなら、ぜひしてあげて欲しいです。

 

(3)塾のテキストを見に行ってパラパラとめくってみる。問題がページにツメツメに書かれているのは避ける。ページの空白部分は子どもの気持ちの余裕になる。ぎゅうぎゅう詰めに並んだ問題は、なぜか難しく見えてしまい子どものやる気を削いでしまう。テキストの構成は、意外と子どものやる気に影響するのです。

 このようなことを考えながら、慎重に塾を選んでください。