文春オンライン

「胸を触られたり、『誘ったらすぐイケるでしょ』と言われることも…」でか美ちゃん(30)が語る、奇抜な芸名で悩んだ20代

「でか美ちゃん」インタビュー#2

note

ゲッターズ飯田さんが「放送作家としての意見だけど…」

――どういった迷惑でしょうか?

でか美 19時台とか20時台の番組だと、テロップは「でか美」だけなんですよ。私が「こんばんは、ぱいぱいでか美でーす」って言うのはOKだけど、テロップ上は、絶対にフルネームは出さない。そういうところで番組側にすごく気を使わせてるなって感じていました。

 自分のイベントにゲッターズ飯田さんが出てくださったことがあって、その時に、「占いじゃなく放送作家としての意見だけど、その名前そろそろ、限界があるよ」って。占いで有名なゲッターズさんに、占いではなく作家としての意見を言われたのが、自分の中で結構大きくて。たしかに名前に限界があるよなって思い始めました。ゲッターズさんが占い以外で人にアドバイスするって相当じゃないですか(笑)。

ADVERTISEMENT

 

「ぱいぱいでか美というぐらいなんだから」とセクハラされて

――名前が原因でできないことが増えてきたと。

でか美 そうですね。できないこともあったし、名前が奇抜だから何を言ってもいいだろと思われることも増えました。自分でそういう名前を名乗っているのだから仕方ないって気持ちもありましたけど、胸を触ってくるとか、「誘ったらすぐイケるでしょ」と言われたり、度を超えたセクハラも経験しました。

専門学生時代のでか美ちゃん

――名前が派手だから、何言っても傷つかないと判断されてしまう。

でか美 そうです。ネットでもアンチフェミニストの人たちから、仲間だと思われることもありました。「ぱいぱいでか美」って名乗ってるくらいだからこいつはアンチフェミニストだろうって。「温泉むすめ」の問題があった時に、アンチフェミニストの人が、「ツイフェミがぱいぱいでか美を見たら、ぶっ倒れるんじゃねえか(笑)」ってツイートしているのを見てしまって。

 

――自分の知らないところで勝手にアンチフェミニスト側だと思われてしまった。

でか美 それが精神的にきつかったです。全くそんな事思っていないのに、勝手に名前だけで判断されてしまって。逆に意外と言ってはなんですが、フェミニストの方から名前を叩かれたことはほとんどなくて、理解を示してくださる方が多かったんです。そこに救われました。