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「仕事で1日に3合は食べます」炊飯器開発の“ナゾのスタッフ”すごすぎる「ライスレディ」とは?

「仕事で1日に3合は食べます」炊飯器開発の“ナゾのスタッフ”すごすぎる「ライスレディ」とは?

2022/08/11
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「仕事で1日に3合は食べるので、普段のごはんはタンパク質や野菜を摂るようにしています。いつも“そんなにごはんばかり食べて太らないの?”って聞かれるんですが、太りやすいのはごはんと一緒に食べる脂質やタンパク質の方なので、意外かもしれませんが、それだけだと太りませんね。

 

 もちろん、ご飯だけをいつも食べているわけではありません。炊飯メニューの中にはカレー用がありますから、そのときはカレールーとごはんのなじみ具合の確認をします。またお寿司の場合は寿司酢と合わせたときにべたつかないかなども確認しています」

“目指すおいしいごはん”のモノサシをみんなで作り…

 63銘柄のお米に対応しているという炊飯器ですが、どのようにして新しい品種を開拓しているのでしょうか?

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ライスレディのホームは、研究室だけでなく地方の農協や地方自治体の育種研究所までと幅広い

「全国の農協さんはもちろん、地方自治体の育種研究の専門家ともやり取りしています。新しい銘柄が出るとなれば、お米業界との人脈があるので発売前に入手させていただき、炊きあがりの特徴をヒアリングした上で炊き方を一緒に検討させていただいています。そして両者が納得のいく炊き方に調整していきます。

 またごはんにはシャッキリ系、モチモチ系、甘め、ねばりなど、個人によって好みがあります。ですから“パナソニックとして目指すおいしいごはん”のモノサシをみんなで作り、そのモノサシを一人ひとり自分の中に作っていくイメージです。

 こうしておいしさの指標を共有しています。体調も大きく左右しますので、『今日はダメ』という日は仲間に変わってもらいます」