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何度やってもダイエットに失敗する人の5つの特徴

『月曜断食 「究極の健康法」でみるみる痩せる!』の関口賢さんが失敗の原因を教える

2018/01/26
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 何度やってもダイエットに失敗する人――目標を達成できなかったり、すぐリバウンドしてしまう人にはある特徴があります。一見、ダイエットとは無関係にみえる生活習慣やメンタリティが、じつは成否の鍵を握るのです。のべ7万人に断食によるダイエット指導をしてきた鍼灸界のカリスマ・関口賢先生が、「失敗しやすい人」のパターンを解説します。

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『月曜断食 「究極の健康法」でみるみる痩せる!』(関口 賢 著)

1 部屋が汚い人

 私の鍼灸治療院には、ダイエット難民の方が数多く訪れてきました。糖質制限、運動療法、プチファスティング……、さまざまなダイエット法が世の中にはありますが、長年患者さんたちを診てきて、途中で挫折してしまう人、プログラムをきちんと完遂できない人たちの多くに、いくつかの共通する特徴があることが分かってきました。まずその筆頭格はズバリ、「汚部屋」です(笑)。

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 引き出しやクローゼットのなかにはパンパンに洋服が詰まって、床は足の踏み場がなく、どこもかしこもホコリだらけ。程度は人それぞれですが、日用品からメイク道具、服、食品、いつか使うかもしれないモノが未整理のまま、部屋のあちこちに押し込まれている。片付けの苦手な方には耳が痛い話かもしれませんが、じつは部屋の状態は胃腸の状態と同じなんです。

部屋と胃腸の状態は同じ ©iStock.com

 部屋に押し込まれ、溢れかえった雑多なもののごとく、終始どんどん食べては胃腸がぱんぱんに膨れ上がっている。体が本当に必要とするから食べるのではなく、脂っこいものや糖分の多いものの過食、不規則な食事、間食で胃腸が疲れ切っている。胃腸がくたびれきったまま小手先でダイエットをやってもほとんど効果はでないでしょう。

 仮にそこまで量を食べすぎてはいないという方も、汚部屋の人は〈自分に必要なもの〉の優先順位がつけられないので、偏食で栄養バランスが偏っていたり、夜中に消化の悪いものを食べている場合がほとんど。痩せたかったらまずは「部屋の片付け」から。メンタルがすっきりしますし、汚部屋と同様、過食で膨れ上がった胃腸をまずすっきりとクリーンアップすることがダイエットのスタート地点。意外に、これが成功の秘訣なんです。

2 時間を守らない人

 時間にルーズな人は自分との約束が守れません。ダイエットで決めた生活上のルールを守れないのです。私の治療院には毎回、10分、15分遅刻してくる方が時折見受けられるのですが(笑)、この「ちょっとぐらいなら」、というだらしのなさが意外にダイエットの成否をわけてしまうのです。例えば長年コーヒーとお菓子をセットに食べることが習慣になっていて、ここからぐっと体重が下がってくるはずの時期になかなか成果が上がらない方がいました。そんな方に「間食をやめましょう」とアドバイスしてもなかなか実践できない。私はつねに10分、15分の「遅れ癖」がついているその女性に、「まずは時間を守るように、生活を変えてみませんか」と提案しました。はっとした女性は、人との約束を守る、時間に間に合うよう段取りを決めて家を出る、そんなシンプルなことを意識し、実践することでメンタリティが変わり、ダイエットの成果も飛躍的にあがっていきました。

ちょっとくらいの遅刻が失敗を招くことも ©安藤幹久/文藝春秋

 もうひとつ時間にかんして言えば、「忙しい」を言い訳にする人も挫折者の特徴です。「今週は忙しかったから」「年度末でバタバタしていたから」「忘年会シーズンだったから」……年中言い訳をしては、「一段落したらやります」と言うのです。今やらない人はずっとやれません。言い訳をして、例外日ばかりつくってしまう人はある期間取り組めてもダイエット効果が定着する前にもとの生活習慣に戻るので、すぐにリバウンドします。言い訳をせずに自分との約束を守ることが肝心なのです。