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〈婚約会見から30年〉雅子さま「すみません、母親になって涙もろくなって」ご成婚からの“意外なお言葉”を振り返る

genre : ニュース, 社会

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「僕が一生、全力でお守りします」。1993年1月19日、皇室会議を経て、天皇皇后両陛下の婚約が正式に内定した。その際の記者会見で、雅子さまは心を打った言葉として陛下のプロポーズの言葉をあげられている。

 あれから30年。愛子さまのご誕生への思いや、夫婦円満のために心掛けてきたこと、「家族とはどのような存在ですか」という質問に対してのお答えなど、両陛下のお言葉を振り返る。(初出:2019/6/9 年齢・肩書き等は公開時のまま)

2022年、雅子さまのお誕生日に際してのご近影 宮内庁提供

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「私の心を打つような言葉をいくつかいただきました」

◆1993年1月19日 婚約内定記者会見

雅子さま「殿下からは私の心を打つような言葉をいくつかいただきました。ひとつは去年の11月の後半、『皇室に入るのはいろいろ不安や心配がおありでしょうが、雅子さんのことは僕が一生、全力でお守りしますから』と話しかけてくださいました。

1993年1月19日、婚約内定記者会見での小和田雅子さん(当時) ©JMPA

 さらに、12月初め、『十分にお考えになって下さい』とおっしゃられ、ご自身も『大変悩んだ時期があった』とおっしゃられたので、『何をお悩みになられたのですか』とお尋ねしました。『僕としては雅子さんに皇室に来てもらいたいとずっと思っているけれど、本当に幸せにしてさし上げられるのか、悩みました』と言われました。そのような殿下の真摯なたいへん誠実なお言葉をいただき、幸せに思うことができましたので、『私でできることでしたら、殿下のことを幸せにしてさし上げたい』とお受けした次第です」