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助産師たちが異例の民事調停 旭川市の助産所で1年半出産ができない理由

助産師たちが異例の民事調停 旭川市の助産所で1年半出産ができない理由

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「分娩可能な助産所は札幌にしかなくなった」

「助産所でのお産を望む女性が、その選択肢を失ってしまった。北海道は、出産できる病院が偏在し、2~3時間かけて通わなければ妊婦健診すら受けられない地域が多くある。そんな状況にあるなか、とうとう分娩可能な助産所は札幌にしかなくなった。すると女性たちには、医療と離れたところでお産をしようという選択肢ができてしまう。これがいわゆる『無介助分娩』『プライベート出産』です。自分が産みたいと思う産み方で、専門家のサポートを受けながらお産ができる環境が整っていかないと、かえって安全が保障されなくなる」

 医師も助産師も立ち会わない無介助分娩が増えれば、母子の安全が脅かされる。市川准教授が続ける。

「『正常な分娩はない』という発言は、実際とは真逆。本来、お産は生理的なものです。病気ではないですから、『すべてのお産が病院にかからないといけない』というはずはない。その中で、異常が起こらないように妊婦さんの心と体のサポートをするのが助産師です」

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 旭川の産婦人科界のトップである加藤教授は、どのような人物なのか。現在配信中の「週刊文春 電子版」では、旭川医大での加藤教授の評判、加藤教授が嘱託医療機関を“拒否”する理由、旭川産婦人科医会の会長や副市長への直撃、旭川医大の西川学長の言い分などを、詳しく報じている。

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