文春オンライン

「恐ろしい腕の振りだ…」WBC・佐々木朗希の165キロ直球を甲斐拓也はナゼ捕り損ねたのか? 元プロ捕手は「“若き日のダルビッシュのカゲ”と“170キロの可能性”」を指摘

note

「恐ろしい腕の振り」

 佐々木は宮崎合宿中の2月19日のブルペン入り後、ダルビッシュから身ぶり手ぶりで“指導”を受けている。逆にダルビッシュの投球練習は携帯の動画に収めるなど、MLBの超一流投手から貪欲に吸収しようという姿勢は際立っていた。

「憧れの選手の助言は選手の成長スピードを加速させる。他の人が言っても響かないことでも、ダルビッシュ選手に教えてもらうことで、迷いなく実践できるもの」(中村氏)

 さらに、登板直前には大谷が日本代表に合流していた。

ADVERTISEMENT

「練習試合とはいえ、気合が入る、複数の条件がそろっていた。ダルビッシュ選手にも大谷選手にも自分の良さ(速球)を見せたい、と。そして宮崎から名古屋に移動し、バンテリンドームナゴヤの硬いマウンドでより強い地面からの反力をもらえるようにもなり、甲斐が捕り損ねる球威が出たのではないか」 

大谷翔平選手 ©️時事通信社

 中村氏は昨年のオープン戦で佐々木を見た際、公式戦での覚醒を予感していた。今の姿には何を思うのか。

「まだ3月なのに、恐ろしい腕の振りをしている。いずれ170キロを出すのではないかと思わせる。どこまで成長するのか底知れない」

 WBCをはずみに、今季は2試合連続の完全試合の達成に迫った昨季以上のインパクトを起こすことも十分にあり得るとみている。

「恐ろしい腕の振りだ…」WBC・佐々木朗希の165キロ直球を甲斐拓也はナゼ捕り損ねたのか? 元プロ捕手は「“若き日のダルビッシュのカゲ”と“170キロの可能性”」を指摘

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー