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「子どもが欲しいのはエゴなんじゃないか」娘が20歳の時に父親は87歳、人工授精10回失敗の末、妊娠…35歳差夫婦が明かす、子どもへの思い

『コアライオン年の差Life』インタビュー#2

2023/05/28
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 共にミュージシャンであり、『コアライオン年の差Life』というYouTubeチャンネルを運営する夫婦の塩崎裕(しおざきゆたか・68)さんと黄潤雅(ホァンユナ・33)さん。35歳差の夫婦であるふたりに、親からの結婚反対、健康面や経済面の不安、尿から精子を採取して行われた体外授精などについて、話を聞いた。(全2回の2回目/最初から読む

35歳差夫婦の塩崎裕さん(68)と黄潤雅さん(33) 写真=本人提供

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時間を掛けてお義母さんを説得してくれた裕さん

――裕さんのお母様は、年齢差と潤雅さんの国籍に難色を示したと。いまも反対されていますか?

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潤雅(以下、潤雅) 塩さんが、ゆっくりゆっくりと時間を掛けてお義母さんを説得してくれたんです。「いま、こういう生活をしていて、すごく幸せだよ」と伝えてくれていたら、籍を入れるすこし前の2021年の後半あたりから会ってくれるようになって。会うようになったら、たくさん話もしてくれて。

塩崎裕(以下、裕) 結婚に反対している気持ちは、まだどこかに残ってると思うんですけれどね。それでも潤雅は「お義母さんの淹れるお茶がおいしい」って、まめに母親に会いに行ってくれるんです。

 僕、前の相手との間に娘がいて。年齢は36歳で潤雅より3つ上で、もう結婚もしていて、僕の孫になる2歳の子供もいるんですよ。娘にも「年がだいぶ下で、韓国の人なんやけど」と話したら「そんなの関係ない。自分はもう家を出て幸せに暮らしているし、お父さんもお父さんで幸せになったらいいじゃないの」といってくれましたね。

――離婚した元パートナーとは年齢差はあったのですか。

 同い年です。26歳で結婚したから、40年近くは続いたのかな。といっても、けっこう前からうまくはいってなかったんでね。娘が独立して、結婚して、子供ができて、ちゃんと幸せに暮らしているのを見届けてから、僕は家を出たんです。

写真=本人提供

「潤雅の親ならば、僕にとっても大事な親」

――潤雅さんのご両親は、裕さんに対してどんな反応を。

潤雅 私の親と塩さんは、専門学校の卒業コンサートで会っていて、話もしてるんですよ。卒業後に私と塩さんが一緒にやったライブにも見に来てくれていたので何回か会っているんです。

「会ったことのない人と結婚するんだけど、ちょっと会ってな」といった雰囲気ではなかったので、いくらか受け入れやすかったんじゃないですかね。

 挨拶に行ったときは、それは緊張はしました。でも、ご両親とは会って話もしたことがあったし、潤雅からふたりの話をよく聞いていたんでね。

――潤雅さんのご両親は裕さんより10歳年下とのことですが、そのあたりはいかがでしたか。義理の両親として敬うのは当然だけど、年下ということで不思議な感覚に陥りそうになったりとか。

 そんな感覚は抱かないですね。潤雅の親ならば、僕にとっても大事な親なので。アッパ、オンマって呼んでます。

潤雅 どちらかというと、うちの親のほうが気を使ってるかもしれないです。韓国の文化として年上や目上の人たちに対して腰が低くなるところがあるので、自分の両親のほうが塩さんを“先生”と敬っていますね。だから、塩さんと実家に行くとずっと敬語で会話しちゃってたりしますね。最近は母親のほうが「塩さん、あれ取って」とか言って、距離が近づいてる感じです。