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「俺、先に逝くけどええの?」周りからは“援交”や“パパ活”と言われ…35歳差夫婦が語る、結婚するまでの壮絶な道のり

『コアライオン年の差Life』インタビュー#1

2023/05/28
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 共にミュージシャンであり、『コアライオン年の差Life』というYouTubeチャンネルを運営する夫婦の塩崎裕(しおざきゆたか・68)さんと黄潤雅(ホァンユナ・33)さん。35歳差の夫婦であるふたりに、10年前の出会いや“年の差”婚のメリット、結婚を決意した経緯などについて、話を聞いた。(全2回の1回目/続きを読む

35歳差夫婦の塩崎裕さんと黄潤雅さん 写真=本人提供

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「うわ、かっこいい先生おるな」出会いは音楽系の専門学校

――出会いは、2010年。潤雅さんが20歳、裕さんが54歳のときだそうですね。

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黄​潤雅(以下、潤雅) 私が19歳か20歳のときですね。大学に進もうと思ったけど落ちちゃって、1年空いて音楽系の専門学校に入ったんですよ。

 その入学式に塩さんがおって、すでにこんな感じの白髪で、そこに青のメッシュが入っていて。

塩崎裕(以下、裕) 専門学校の副学長だったんです。

潤雅 とにかく目立っていて。パッと目に入った瞬間に、背も高いのもあって「うわ、かっこいい先生おるな」みたいな。でも「メッチャ好きやわ。絶対告白しよう」とかじゃなくて、単純に「かっこいいな」と感じたんですね。

――裕さん、ちなみに身長はどれくらいですか?

 182センチとか183センチとかです。

――自分でもかっこいいと思われている自覚はあったのでしょうか。

 そんなん一切ないですよ(笑)。

――入学式で生徒も多いですから、潤雅さんから「かっこいい」と思われていることに気づくわけもなく。

 場が場ですから、その他大勢としか捉えていないです。多少なりとも目立つ先生なんていっぱいいるし、ワーキャーいってる女の子も多いですよ。

潤雅 でも、入学式が終わってから絡みはありましたよ。生徒たちから「先生~、今日も来てるやん」「塩さん~」なんて声を掛けられてて、そのたびに「ちゃんと名前で呼べ」みたいな。「塩さん」と呼んだらピシャッと返してくる、ちょっと怖い感じのキャラだったので。

専門学生時代の潤雅さんと副学長だった裕さん 写真=本人提供

授業は率先して居眠りしていた

――潤雅さんは、学校でなにを専攻されていたのですか?

潤雅 私はボーカルで、塩さんがベーシストの先生だったんです。オリジナルアンサンブルというアンサンブルの先生もしていて、私達は自分で書いた曲を塩さんに持っていっては指導を受けるという。

 僕はいろんな科目を持っていて、アンサンブルはそのなかのひとつでした。各専攻の生徒たちが集まって、オリジナルの楽曲を作ったり、色んなジャンルの曲を演奏したりするんですけど、そこに潤雅がやってきたんです。

 彼女は音楽業界入門という僕がやっていた講義も受けていたけど、率先して寝てました。まぁ、面白くない部分もあるのはわかりますけどね。

潤雅 ただただ眠たかった(笑)。塩さんの声が、いつも子守唄になってるっていう感じ。