文春オンライン

「わずか7年で家賃は2.5倍」「近隣住民が警察に連れていかれる」ことも…あまりにスリリングな「アメリカの住宅事情」

『底辺駐在員がアメリカで学んだ ギリギリ消耗しない生き方』より #2

2023/11/11
note

 ときには近隣住民が警察に連行されることも…あまりにスリリングなアメリカの住宅事情を紹介。在米10年目のアラフォー駐在員US生活&旅行さんが、自身の体験をまとめた『底辺駐在員がアメリカで学んだギリギリ消耗しない生き方』(KADOKAWA)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/前編を読む)

警察が近隣住民を連行することは1度だけじゃない…あまりにスリリングなアメリカの住宅事情とは? 写真はイメージ ©getty

◆◆◆

アメリカの賃貸住宅は安いほどスリリング

 ネバダ州のラスベガスは、言わずと知れた観光地です。

ADVERTISEMENT

 カジノがあり、ラスベガスを舞台にしたギャング映画などもあるせいか治安が悪いイメージを抱いてしまいますが、カジノがあるからこそ、ギャンブルの負のイメージを払拭しようと治安面には力をいれており、全米でも有数の物価が安く安全な都市として知られています。

 そのため、給料の少ないインターン生活をスタートする場所としては最適な場所だったと思います。

 米国では、ダウンタウンから少し離れたエリアのほうが治安が良く、ダウンタウンに近いほうが危険ですが、安いアパートがあるので、インターンとして赴任する前に、不動産会社のサイトを見て物件と家賃をチェックしておきました。

 渡米後は1週間ほどホテルに泊まってアパート探し。

 実は私、大学時代は自宅から通学し、社会人になってからは会社の寮で暮らし、2年で会社を辞めてからは半ば自宅に引きこもり、フロリダに語学留学したときはホームステイでしたので、アパート探しはラスベガスが初体験でございました。

 2015年にラスベガスで最初に借りたのは、約55平米のアパートで月740ドル(当時8万円)。しかし、家賃は毎年上がり、物価も上がります。

 2022年にラスベガスに戻って来た際に調べてみると、そのアパートの家賃は月1400ドル(約20万円)まで値上がりしておりました。

関連記事