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マサイ族に惚れ、交際0日で結婚へ…第2夫人となった日本人女性(55)が語る、結婚するまでの経緯「全く常識が通用しなかったけど…」――2023年読まれた記事

マサイ族と結婚した日本人・永松真紀さんインタビュー#2

2024/01/04
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マサイのトイレはいまだにキツい…

 あと、性ではないけど、トイレの話も人前では絶対にNG。結婚してすぐ、「ちょっとトイレ行ってくる」と言ったら、「そんな汚い話いちいちしないでくれる?」と、夫から嫌な顔をされました。

 マサイはトイレを作らないで外でするのが普通なんですけど、私はそこだけがいまだにキツいところですね。

――どんな天候でも外で用を足している?

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永松 そうです。野生動物がいる夜は特に危険もあるんですけど。ただ、私は村に来てまだ一度もお腹を壊したことがないので、そこだけは不幸中の幸いというところです。

――マサイ族は牛が主食だという話がありましたが、永松さんも日本と食生活が変わったことで身体に変化などありましたか。

永松 私はマサイの主食である牛乳は今、一切飲んでないです。私があまり好きじゃないって知っているから、周りの人も強要してこないですし。食べ物だけでなく住む家のことも私のことを尊重してくれて。というのも、牛糞でできた伝統的な家にしばらく住んでいたことがあったんですが、そこで身体中200箇所くらいノミに刺されてしまったんです。

©Koji Kitagawa

――慣れない環境だからですかね……それはキツいですね。

永松 牛糞の家だからハエは多いんですけど、私はあまりその辺も気にならなかったので、いけるだろって思ってたんです。でも、ノミのことで、やっぱりマサイと同じようには生きられないんだと思い知りました。私の意思とは関係なくノミはやってくるし、やっぱり彼らとは肌の質も耐性も、何もかも違うんですよね。

――ノミに刺された永松さんを見てマサイの人たちはどんな反応を?

永松 かわいそうで見てられないといった感じで、ずいぶん心配してもらいました。その時に改めて、「自分たちと同じ家を作らなくていいし、同じものを食べられなくてもいい。そこがマサイにとって重要なポイントではない」と言ってもらったんです。

――永松さんを尊重してくれるんですね。

永松 マサイって、相手の生き方や文化といった他者をリスペクトする力がハンパじゃなくて、誰かを妬むような感情はほぼないんじゃないかと思うことがしばしばあります。

村の学校 

 他者を尊重し、愛を持ってリスペクトするからこそのカルチャーだと思います。そんな素晴らしいマサイの魅力を多くの方に知ってほしいと思って、マサイの魅力を発信しているんです。

2023年の読まれた記事「インタビュー部門」結果一覧

1位:38万円で買った軽自動車をキャンピングカー仕様に“魔改造”…銀行を辞めて車中泊生活を続ける29歳女性が語った“周囲からの反応”
https://bunshun.jp/articles/-/68007

2位:マサイ族に惚れ、交際0日で結婚へ…第2夫人となった日本人女性(55)が語る、結婚するまでの経緯「全く常識が通用しなかったけど…」
https://bunshun.jp/articles/-/68006

3位:20代で総長のカバン持ち、シャブの売上は月に200万円超え…東大を目指していた予備校生が“ヤクザ“に入門した理由「俺もついに売人か…」
https://bunshun.jp/articles/-/68005

4位:「自分に呪いをかけないで」47歳美魔女コスプレイヤーが「“私はババア”と卑下する女性たち」に伝えたいこと
https://bunshun.jp/articles/-/68004

5位:「写真集はもう売れないよ」と言われたけど…インリンが47歳になっても“グラビア”をやめなかった理由
https://bunshun.jp/articles/-/68003

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