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「もうやめて! 痛い痛い痛い!」“大好きなママ”に呪いをかけられて「整形した」女子中学生モデルの不幸――2023年読まれた記事

「もうやめて! 痛い痛い痛い!」“大好きなママ”に呪いをかけられて「整形した」女子中学生モデルの不幸――2023年読まれた記事

『摂食障害モデル』 #1

2024/01/08

genre : ライフ, 社会

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 そうやってなんとか誤魔化してるうちに腫れも引いてきて、結局この件はそのままうやむやになった。

 色々しんどい思いもしたけど、ようやく私は念願のぱっちり二重を手に入れたのだ。まあそうは言っても、二重になったくらいで自分の顔が好きになるようなことは、全然無かったんだけど。

デビューの条件

 ある日、私とユナちゃんはスクールの社長に呼ばれて軽い面談のようなものを受けた。

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「いまウチで頑張っているアイドルグループがいて、その子たちの妹分的な存在を作ろうと思っています。そこであなたたちをメンバーとして考えているんだけど……」

 そうか、私とユナちゃんはアイドルになるのか。思ってたのとはちょっと違うけど、まあそれも悪くないか。――そう思いかけた私に社長がかけた言葉は、予想外のものだった。

「でも、アイカちゃん。あなたはちょっと太りすぎね。ユナちゃんくらい痩せてないと、とてもデビューはさせられないわ」

(画像:本人SNSより)

 当時の私は、165センチ47キロくらいだった。BMI(身長・体重から割り出される体格指数)は約17しかなく、適正とされる数値である18.5~25を下回る“低体重”だ。

 これでもだいぶ細い方だとは思うけど、私とほとんど身長が変わらないユナちゃんは、なんと38キロくらいしかなかった。

「これから夏休みでしょ? その間に少なくとも7キロは落としてきなさい」

 社長のこの発言は、私にとって結構ショックだった。せっかく頑張って、整形手術まで受けたのに。自分のなかに積もりに積もっていた劣等感を、これから少しずつ解消していけると思っていたのに。現実は、そう甘くなかったというわけだ。

 帰って報告するとママは、「大丈夫。ママも協力するから一緒に頑張ろう。アイちゃんも、もっと努力しないとね」と言ってくれた。

 このままでは私は変われないし、ママを喜ばせることもできない。自分をさらに追い込むための、地獄の夏休みが始まった。

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