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「いくら払えば会える?」と“性的なお誘い”があったことも…可愛すぎる女装サラリーマン(33)が語った「世間の誤解」との付き合い方「僕は楽しんでやっているだけ」

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女装サラリーマン・Nanasaiさんインタビュー #2

2024/02/04
note

Nanasai そもそもSNSは罵詈雑言が飛び交う場所だと認識しているので、悪口を言われても真に受けていないです。嫌がらせをする人は「本当は女装の写真をアップしてみたいのかな……?」とも思っています(笑)。誹謗中傷はいけませんが、僕の場合は受け流すことがほとんどですね。

職場や家族にバレて女性を止める人々

――女装で外出することはありますか?

Nanasai 本格的に女装をするのは撮影の時くらいで、外出する時はレディースだとしてもあくまで男性としていいなと感じるものを着ています。

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 高身長の男性が女性的な格好をしているだけで、恐怖を覚える女性はいると思うんです。特に最近は女装した男性が女子トイレに侵入する事件が取り沙汰されているので、警戒する方は多いかもしれません。そういう意味では、「女装は誰にも迷惑を掛けない」とは言い切れないのかもしれないと、少し気にしています。

©釜谷洋史/文藝春秋

――Nanasaiさんは勤務先にオープンにしていますが、一般的には女装していることを秘密にしている人は多いと思いますか?

Nanasai 隠している人のほうが多いんじゃないでしょうか。ご本人が気恥ずかしいというのもあるし、社会的な制約も残っていると思います。

 隠している方は、完全予約制の女装サロン(女装のメイクやファッションを提供するサービス)を利用するときだけ女装したり、バレないように徹底しています。

 SNSでは、家族や会社にバレたことを理由に「活動を停止します」と報告する方を見ることがあります。そういう方は大抵、素顔や女装した写真をSNSで全体公開したり、「バレてもいいのかな」と思うような行動をしていることが多いです。そのため「そりゃバレるよ」と思ってしまう部分もあるのですが、一方でバレたら女装を辞めなければいけないというのは寂しい気がします。

 世の中には女装が苦手な方もいますが、だからといって過剰に怒られる筋合いはないと思うんです。でも現実には、まわりの人に知られると女装を止めなければならないケースはまだ多いのだと思います。

――女性らしさを追求するために女性ホルモンを投与する人もいますが、Nanasaiさんはどう考えていますか?

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