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 でも、自分が病的に痩せていることに気付けていなかったので「ちゃんと成果が出ているんだな」と嬉しい反面、「まだ全然太いからもっと細くならなきゃ」と思ってしまって。

 最初のうちは「40kgを切ったらヤバい」というリミッターみたいなものが自分の中にあったんですが、その40kgを下回ってからが「もっと、もっと」とストイックになっていっちゃって……。

 

――周りは、痩せていく蒼川さんを見てどのような反応でしたか。

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蒼川 母はずっと心配してくれていました。「大丈夫? 心配だわ」という感じで。周りからも「ちゃんと食べてる?」と心配されるようになりました。

トイレにはガムテープが…衝撃的だった入院生活

――入院するに至ったのは、お母さんから病院に行ってみるよう勧められたからでしょうか。

蒼川 そうだったと思います、その頃にはもう限界だったので。「いつまでこういった生活を続ければいいんだろう」というか「誰かに終わらせてほしい」というか、そんな感じでしたね。

――入院中は、どういった生活をしていましたか。

蒼川 精神病棟に入院していたんですが、入院後すぐ、目標体重を決められました。当時は38kgだったので、46kgになったら退院できることになって。

 行動制限療法という治療なのですが、「食事は1日何キロカロリー」というのが決まっていて、食事内容は決められていましたし、行動も制限されていました。

 個室だったので部屋にはトイレがあったのですが、食事を吐くことを防止するためにガムテープで塞がれていて。実際に使うことができなくなっていました。それは衝撃的でしたね。