恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』シーズン1に参加した蒼川愛さん(29)。現在は1児の母として子育てをしながら、モデル・インフルエンサーとして活動。2023年10月には、自身の過去から現在に至るまでを赤裸々に綴った著書『蒼川愛という生き方。』(フローラル出版)を上梓した。

 そんな蒼川さんに、『バチェラー・ジャパン』シーズン1の内幕や、参加後に受けた誹謗中傷、出産・子育てを経て変化した人生観などを聞いた。(全2回の2回目/1回目から続く)

モデル・インフルエンサーとして活躍する蒼川愛さん ©石川啓次/文藝春秋

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『バチェラー・ジャパン』シーズン1の撮影中に大変だったこと

――蒼川さんは大学在学中に『バチェラー・ジャパン』シーズン1に参加されていましたが、参加に至った経緯を教えてください。

蒼川愛さん(以下、蒼川) 知人から「こういうのがあるんだけど、出てみない?」と勧められたのがきっかけでした。ただ、最初は全然乗り気じゃなくって(笑)。当時は日本でも前例がなかったですし、海外版の『バチェラー』を見てみたら、結構内容が激しかったんですよね。私自身、恋愛リアリティ番組への偏見みたいなものを抱えていて、きっと周りもそうだろうし、だからこそ絶対出たくないと思っていて。

 でも知人に「前例がないからこそやってみるべきなんじゃないか」と説得されたときに「なるほど」と思ってしまった自分もいたんですよね。それで悩んだ結果、面白そうだったので、参加することにしました。

――『バチェラー・ジャパン』シーズン1に参加してみて、大変だったことはありますか?

蒼川 いろいろあるんですけど、撮影中に大変だったのはご飯が3食しっかり出てくるところですね。3食プラス、おやつも2食出たりするので、待ち時間なんかはやることもなくずっと食べている感じで(笑)。それで自分の食欲をコントロールできないのがすごく嫌でしたね。ストレスのはけ口がそこしかないといいますか。

『バチェラー・ジャパン』シーズン1をご覧になった方はご存知だと思うんですけど、出演者は男性との恋愛の駆け引きだけでなく、ライバルの女性たちとの関係性を保っていくのにすごく神経を使うんです。ピリピリした空気が流れたり、四六時中行動を共にしたりと、何度も心が折れかけました。

――参加者のやりとりなどは、ある程度台本で決まっているのでしょうか。

蒼川 今は知らないんですけど、少なくとも私が出ていた頃は台本がなくって。「これからどこに行って、何をする」みたいなある程度の流れがあるだけで、セリフとかもなかったです。だからこそ、女の子同士が本気で気まずかったりするんですよね。