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「アナウンサー時代はTBSのトイレで吐いてました」15歳で摂食障害になった小島慶子(51)が語る、過食嘔吐に苦しんだ15年間

小島慶子さんインタビュー #2

2024/02/23

genre : ライフ, 社会

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 元TBSアナウンサーで、現在はタレント・エッセイストとして活躍する小島慶子さん(51)。幼い頃から40代まで、過干渉な母親との関係に葛藤しながら過ごしたという。

 母子関係に悩みながら思春期を過ごした小島さんは、15歳から15年間、摂食障害にも苦しむようになる。「アナウンサー時代も食べ吐きをしていた」と話す彼女の過食嘔吐はいつから始まり、何がきっかけだったのだろうか。ライターの吉川ばんび氏が、話を聞いた。(全3回の2回目/3回目に続く)

小島慶子さん ©深野未季/文藝春秋

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15歳で摂食障害になった“きっかけ”

――小島さんは15歳で摂食障害になったそうですが、何かきっかけがあったのでしょうか。

小島慶子さん(以下、小島) まず前提として、私は摂食障害の医学的な診断は受けていません。なぜならそれが病気だと知らず、受診しなかったからです。ずいぶん後になってから、病気だったと知りました。当時は、人に言えない恥ずかしい癖だと思っていたのです。

 食べ方が変化したのは、姉が結婚して家を出てからです。それまで母は姉の結婚にかかりきりでしたが、これからは自分に母の関心が集中するのだと思ったら、天井に黒雲が降りてきて視界が狭くなったように思えました。

「うわ、きついな」と思ったのを覚えてます。それからだんだん、太ることが怖くなってきて、というのが始まりでしたね。

 

――具体的にはどのような症状がありましたか。

小島 15歳のときから、体重増加が怖くなったんですね。それで食事量をものすごく減らして、食事の内容に神経質になったり食べ方がおかしくなって。

 それから18歳で失恋した反動で、今度は過食になって一気に太りました。しかし、その体型のままだと就職試験が大変なので、そこから無理なダイエットをして、食べては吐く過食嘔吐になってしまったんです。

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