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「最近はカラオケに行くようになりましたね」「叫びたいときには…」元BiSH・リンリンが語る、カラオケで歌う“BiSHの名曲”とは

MISATO ANDOさんインタビュー#2

2024/04/05
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BiSHは夢の時間、いまの方が“人生”って感じ

――それはBiSH時代にはない感覚ですか?

ANDO そうですね。BiSHのときは守られていたので。自分が動かなくてもスケジュールが埋まっていく。決められたことをやっていれば良かった。でもいまは外に出て自分から人に会っていかないと何も始まらないし、自分でスケジュール表を組んでスタイリストさんとヘアメイクさんに連絡をして。請求書を作ったり、お仕事の依頼の返事を自分で書いたり。マネージャーさんがやってくれていたことを全部1人で。自分の周りで、こうやって助けてくれた人がいたことに気づけたことは良かったです。

 いままでは、本当に漠然と「できる」とか勝手な自信があるタイプで、現実を見られてなかったと思います。だから、いまの方が“人生”って感じがしますね。BiSHのときは夢の時間、みたいな感覚です。

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©深野未季/文藝春秋

それぞれの場所で、BiSHが別の形で進化して生きている

――他のメンバーがそれぞれに音楽や芝居、バラエティと活躍する姿を見ていかがですか?

ANDO みんなそれぞれにやりたいことをやってて楽しそうだなと思うし、嬉しいですね。地下鉄の駅とかに行くとアイナ・ジ・エンドの大きな広告があったり、テレビ点けたらハシヤスメが出てたり(笑)。

――ANDOさんが作品を出品したアート・フェスにメンバーそれぞれが見に行ったことが「X」でポストされていましたね。ANDOさんもチッチさんの舞台やアイナさんのライブを見に行かれたり。ときどき、みんなで行こうか、みたいな流れになるんですか?

ANDO そうですね。なんかみんなでLINEで誘いあったり。「チッチの舞台に行きたい」ってアイナ象に言われて、私がチッチに「みんなが行きたいっていってるよ」ってLINEしたり(笑)。PEDRO――アユニさんのバンドのライブも見に行ったんですよ。

©深野未季/文藝春秋

――去年11月の武道館ですか?

ANDO 武道館と、旭川にも行きました。アユニさんがベースを、楽器を持ってスタンドマイクで歌いながら、見たことがない表情や動きをいっぱい見せてて。それはBiSHをやってたからこそ繋がっている表現なのかなと思ったりして――。それぞれの場所で、BiSHがまた別の形で進化して生きてる感じがしました。

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