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名優アンソニー・ホプキンスが“イギリス版シンドラー”に 『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』が6月21日より日本公開

source : 週刊文春CINEMA オンライン オリジナル

genre : エンタメ, 映画, 国際

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ヘレナ・ボナム=カーターらが共演

 年始から公開がスタートしたヨーロッパでは口コミで話題となり、アンソニー・ホプキンスがアカデミー賞主演男優賞を獲得した『ファーザー』を超える興収をたたき出している。『ブルックリンの恋人たち』のジョニー・フリン、オスカーノミネート俳優のヘレナ・ボナム=カーター、「ザ・クラウン」シリーズのジョナサン・プライスなど豪華な共演者にも注目だ。

ニコラス・ウィントン
 イギリスの人道活動家。ロンドンに住むドイツ系ユダヤ人の両親のもとに生まれる。株式仲買人の仕事をしていたが、労働党左派の活動家と親交があり、早くからヒトラーの政策の行く末に疑問を抱いていた。

 イギリスに子供たちを避難させる活動〈チェコ・キンダートランスポート〉を組織し、第二次世界大戦がはじまる直前(1939年3月14日から8月2日までの間)、ナチス・ドイツによるユダヤ人強制収容所に送られようとしていたチェコスロバキアのユダヤ人の子供たちおよそ669名をチェコから脱出させることに成功。9月3日にも最大規模となる250名の子供たちの救出が予定されていたが、9月1日の第二次世界大戦勃発により、その子供たちを含め、以降チェコからの脱出は不可能となる。

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『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』

STORY
時は1938年、第ニ次世界大戦直前。ナチスから逃れてきた大勢のユダヤ人難民が、プラハで住居も十分な食料もない悲惨な生活を送っているのを見たニコラス・ウィントンは、子供たちをイギリスに避難させようと、同志たちと里親探しと資金集めに奔走する。ナチスの侵攻が迫るなか、ニコラスたちは次々と子供たちを列車に乗せるが、遂に開戦の日が訪れてしまう。それから49年、ニコラスは救出できなかった子供たちのことが忘れられず、自分を責め続けていた。そんな彼にBBCからTV番組「ザッツ・ライフ!」の収録に参加してほしいと連絡が入る。そこでニコラスを待っていたのは、胸を締め付ける再会と、思いもよらない未来だった。

STAFF & CAST 
監督:ジェームズ・ホーズ/出演:アンソニー・ホプキンス、ジョニー・フリン、レナ・オリン、ロモーラ・ガライ、アレックス・シャープ、マルト・ケラー、ジョナサン・プライス、 ヘレナ・ボナム=カーター/2023年/イギリス/配給:キノフィルムズ

名優アンソニー・ホプキンスが“イギリス版シンドラー”に 『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』が6月21日より日本公開

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