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「250回くらい腰を振り耳たぶも舐めてしまった」本木雅弘(58)とラブシーンを熱演した黒木華34歳の“素顔”

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劇作家・野田秀樹のワークショップで才能を見出され、舞台デビュー

 高校卒業後は、演技の道を究めんと京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)の映画学科に進学。黒木を指導した映画監督の林海象氏が明かす。

「思えば、在学中から『女優になるんだ』という強い意志を感じました」

 しかし、当の黒木は大学時代を振り返り、学内制作に〈なかなか声がかからなかった〉と嘆いている。

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「学生たちも黒木に何かスペシャルなものを感じて遠慮があったのかな。合宿で絶品のタコライスを振舞ってくれたこともあり、キャンパスライフは楽しんでいたと思いますよ」(同前)

 黒木の求道精神は学外にも及ぶ。女優への道を決定づけた舞台の劇作家・野田秀樹のワークショップに参加し、才能を見出されて舞台デビュー。憧れの松が所属する芸能事務所との契約にまでこぎつけた。

野田秀樹 ©文藝春秋

「事務所のマネージャーさんに『こんなに素晴らしい子がいる』と話をしたら興味を持ってくれた。何度かの面会で所属が決まりました。いい知らせをいただいた帰り、黒木ははしゃいでいましたよ(笑)」(同前)

今年4月、事務所を離れフリーランスの俳優に

 13年に映画『シャニダールの花』で初主演。石井岳龍監督が抜擢理由を語る。

「余計なものがない純粋無垢なオーラが出ていた。雰囲気に昭和の大女優・田中絹代さん的なものを感じました。希有な俳優さんです」

 そして16年『永い言い訳』では、本木雅弘と初のラブシーンに挑戦。本木はこの映画の完成披露試写会で〈一生懸命腰を振らせていただいた。テスト含めて250回くらい。勢い余って黒木さんの耳たぶをなめてしまった〉(「MOVIE WALKER PRESS」2016年9月15日)と撮影を振り返っている。西川美和監督が証言する。

初のラブシーンはモッくんと ©文藝春秋

「脚本を読んでこられた時点で、9割9分掴んでこられるような俳優。残酷なことを言う側の痛々しさや切なさも、織り込んで演じられるな、という印象でした。くよくよ、ネチネチしっぱなしの本木さんのお相手に私が精一杯だったのを目の端で見て、ありようを心得られたのでは」

黒木が尊敬するという松たか子 ©文藝春秋

 尊敬する松は、33歳の春に独立を果たしている。そして黒木は今年4月、34歳でその事務所を離れフリーランスの俳優になった。あたかも松たか子の後を追うかのような女優人生は、華爛漫の時を迎えている。

「250回くらい腰を振り耳たぶも舐めてしまった」本木雅弘(58)とラブシーンを熱演した黒木華34歳の“素顔”

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