原因不明の病気のストレスによって引きこもり、過食になってしまった若かりし頃のルイボスさん。80キロあった体重も140キロまでに激増し、生活にも支障が。さらにそれだけでなく、ルイボスさんと一緒に歩く友人が中傷されるといった事態に…。
当時の状況を、初の著書『痩せたら世界が優しく見えた。』(KADOKAWA)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/前編を読む)
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生きるか死ぬか……それが問題だ!
いつものように、ご飯を食べて寝ていたとき、右足に激痛が走って目が覚めました。それまで体験したこともない、まるでハチに刺されたような痛さでした。
“痛っ!”と感じて思わず右足を見ました。でも見た目はなんでもありません。
最初のうちは「そのうち痛みも治まるだろう」と、たかをくくっていました。でも、痛みが治まることはありませんでした。
横になるたびに痛みが出るようになり、ずっとしびれているような状態になってしまったのです。素人考えですが、あまりの体重増加のせいで血流が悪くなり、痛みを感じるようになっていたのではないかと思います。
また足の痛みと同時に、食後、横になっている最中に吐くようにもなりました。食べ過ぎたモノが食道を逆流してくるのです。
それも、ただ吐くだけならいいのですが、逆流してきたモノが喉のあたりに詰まり、息ができなくなるのです。「このままだと死ぬかもしれない」と思うほどでした。
また、歩くことすら困難でした。まして階段なんて、とてものぼれる状態ではありませんでした。自分の体の重さで臓器が圧迫されていることを自覚するほどです。
暑さも大敵でした。太っていると、分厚い脂肪が邪魔して体の熱をうまく放出できません。そのため、体は汗をかいて熱を下げようとします。太った人が汗っかきになるのはそのためです。
ボクはもともと典型的な汗っかきで、沖縄の場合、冬でも暑いときがありガンガン冷房をかけていましたし、真夏なんて外に一歩出るだけで、暑さにやられて死にそうになっていましたが、それがいっそうひどくなりました。
これは、ヤバいと思っていたところに加えて、足に痛みが出てきたのです。
そのときボクの頭をよぎったのは、「このままでは体半分が麻痺して、介護が必要になってしまうかもしれない」という心配でした。
そのとき病院に行ったわけではありませんが、もし病院に行って検査してもらったら、余命宣告されていたかもしれません。