「もらえる意見もファンの方のものとは違うから『そういう感じで見てるんだ』と驚くことはありますよね。『整形してるよね』『別人でしょ』みたいな……」
姉の勧めで、専門学校生からアイドルに転身したアイドルグループ「ココロシンドローム」の黄色担当・雨宮ひいとさん。SNSでは、垢抜けない中学時代→カワイイ姿になった比較写真が大きく拡散した。ただし、ポジティブな意見がある一方で、イジワルな誹謗中傷にさらされたことも……。初めて直面するトラブルを、どう乗り越えたのか? インタビュー後編をお届けする。(全2回の2回目/最初から読む)
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あまりの激変に「何があったの……?」と聞かれたことも
──久しぶりに昔の友人に会うと、学生時代との見た目の変化に驚かれることはありますか?
雨宮ひいとさん(以下、雨宮) 地元を歩いていて、同級生に会った時、こっちから声をかけたんです。でも全然気づいてくれなくて。「へ?」みたいに間があって、こっちが名前を言ったらようやく気づいてくれました。その子には「何があったの……?」って聞かれました(笑)。以前は黒髪でノーメイクだったので。
──今は金髪ですもんね。
雨宮 そうですね。アイドルになってから髪を染めはじめました。私、あんまり周りの友達にアイドルやっていることは言ってなくて。知ってる子は知ってる感じですけど、応援してくれる子が多いです。
──今はアイドルとしてどれくらい活動しているんですか?
雨宮 月によって違いますけど、月20日間くらいはアイドルとして活動しています。ステージでライブしたり、ライブがない日は基本的にメンバーと飲めるコンセプトのカフェで働いたり。コンカフェではお客さんとおしゃべりしたり、一緒にお酒を飲んだりしています。お酒を出すので、30代くらいのお客さんが多いですね。
──ファンは、男性と女性はどちらが多いんですか?
雨宮 女の子が多めですかね。私がアイドルを始めたころは、まだ中性的な子が少なかったみたいなんです。私も最初は女の子っぽい感じからスタートしたんですけど、中性的な見た目になってからは女の子のファンが増えました。
──高校時代からビジュアルが変わって、ご本人として一番良かったことはなんですか?
雨宮 自分自身に興味を持てたことですかね。自分のことが好きになれた。以前は、自分のことは「別にどうでもいいや」みたいな感じだったんです。髪型もこだわりなかったし、メイクとかもどうでもいいや、って。でも、見た目が変わってからは、自分のためにお金を使えるようになりました。
──自己肯定感が低めだったのでしょうか?
雨宮 前はそうだと思います。特に専門学校に通ってた時は「このまま続ければ資格が取れる」って言われてたんですけど、本当にできるのかすごく不安だったんです。それに比べたら、今は全然楽しいし、やりがいしかないです。
──でもアイドルの方が先が見えないのでは?




