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難関ホワイト企業に入った20代の7割近くが後悔…入社後にがっかりする理由「これで一人前の30代になれるのか?」

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genre : ビジネス, 働き方, 社会

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2023年上半期(1月~6月)、プレジデントオンラインで反響の大きかった記事ベスト5をお届けします。就職・転職部門の第3位は――。(初公開日:2023年5月1日)

いわゆる「ホワイト企業」に入社すれば将来は安泰、というのは本当か。近著『29歳の教科書』が「上司や先輩が教えてくれない20代30代ビジネスパーソンの生き方」を教えてくれると話題のクロスリバー代表・越川慎司さんは「若手社員の中には、スキルを磨いたり、経験を積んだりする機会が奪われて“がっかり”してモチベーションを下げている人も多いのです」という──。

ホワイト企業は本当に「理想的」な会社なのか

「ホワイト企業」と呼ばれる企業があります。過労や長時間労働がなく、労働時間が適切に管理されている企業で、福利厚生が整っており、有給休暇が取得しやすく、研修制度が整っているとされています。

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毎年春には大量の若者が就職して社会に出ますが、入社早々、徹夜して汗水垂らしながら仕事をするような状況は避けたいものです。しかも給料が変わらずに、休暇がたくさん取れるのであれば願ったり叶ったり……。

ところで、労働環境が良いことは100%「バラ色」であって、デメリットはいっさいないのでしょうか?

人それぞれ価値観があると思うのですが、必ずしも「労働時間が短い=幸せ」という単純な話ではないことが、クロスリバーがホワイト企業に入社した新人を対象に行った匿名アンケートから浮き彫りになりました。

写真=iStock.com/metamorworks ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/metamorworks

残念な理由①:仕事が途中でも帰らされる

実際にホワイト企業を目指して入社した新人28人にヒアリングしたところ、「(入社して)がっかりした」と答える人が68%(19人)もいたのです。ため息をつきながら答える人も多数いました。

想定したよりもかなり多く、そこで、その理由についてもヒアリングしました。すると、共通する2つの原因がわかったのです。

2019年から大企業、そして2020年から中小企業を対象に、時間外労働の上限が設定されました。建設業や配送業など特定業種は経過措置が取られ、2024年から対象になります。いわゆる「残業規制」が全業種で行われるのです。

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