2018年9月にプロゴルファーの石川遼(32)のマネジメント会社が経営権を取得した福島県棚倉町の「棚倉田舎倶楽部」(以下、棚倉C)。創業48年の老舗ゴルフ場で研修生A君(享年19)が2年前に首つり自殺していたことが「週刊文春」の取材で分かった。

父の勝美氏が社長に就任

 2018年9月、石川のマネジメント会社である「ケーアイ企画」が棚倉Cの運営会社の全株式を取得。ケーアイ企画は、石川が役員に名前を連ね、母親が代表取締役を務める石川ファミリーの会社だ。

選手会の副会長をつとめる ©時事通信社

「ゴルフ場の管理運営を担う『棚倉開発』の代表取締役社長には父の勝美氏(67)が就任。棚倉Cは日米大学対抗ゴルフ選手権の会場として長年使われてきた“聖地”です。それだけに石川ファミリーによる買収は注目を集めた」(スポーツ紙記者)

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 棚倉Cの買収直後に勝美氏はゴルフ場経営について熱く語っている。

〈今は私が単身赴任で現地にいますが、遼と話し合いながら二人三脚で経営しています。(略)営利目的ではないんです〉(『週刊新潮』2018年10月25日号)

〈遼の意志を聞いて、それを具体化するのが私の仕事。もし自分でこうしたいと思うことがあっても、遼に相談してから進めます〉(『週刊ゴルフダイジェスト』2018年10月16日号)

元信金マンの石川勝美氏 ©文藝春秋

自殺の原因は「上司からの過度な叱責」か

 そんな“石川遼ゴルフ場”で事件が起きたのは2022年6月24日のこと。ゴルフ場に併設された寮で、研修生のA君が変わり果てた姿で発見されたのだ。

 A君が自殺に至った原因について、複数の従業員や遺族が「週刊文春」の取材に「ゴルフ場における上司からの過度な叱責にあるのではないか」と証言している。

 A君の母親は取材に「Aを研修生にしたことは一生の後悔です。息子を返してほしい」と語った。

 5月22日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および5月23日(木)発売の「週刊文春」ではA君の自殺について詳報。遺族である母親の告白、幹部社員の証言に加えて、遺族に一切説明を行なわない石川勝美社長の対応についても報じている。

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