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森高千里50歳に 「短すぎる!」と反対されたミニスカートをはき始めた理由

森高千里50歳に 「短すぎる!」と反対されたミニスカートをはき始めた理由

50歳になってもやっぱりミニスカート

2019/04/11
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20代と変わらぬミニスカート姿

 独自のカテゴリーを切り拓いてきた森高だが、1999年に俳優の江口洋介と結婚。出産・育児のため、しばらく活動を制限することになる。音楽の世界に復帰したのは、子供たちも大きくなってきた2011年、デビュー25周年を機にライブ活動を再開したときだった。このときのライブでは、それまでの歌200曲をセルフカバーし、声を鍛えるためにもいい練習になったという(※1)。

1999年6月に江口洋介と結婚。翌年に長女が、2002年に長男が誕生した ©文藝春秋

 かつて森高は「私がオバさんになっても」(1992年)で、オバさんになったらミニスカートは無理だと歌った。しかし、49歳となっていた昨年5月、デビュー30周年のファイナル企画でコンサートを行なったときも、20代と変わらない堂々のミニスカート姿でシングル全45曲を歌い切った。そもそも彼女の歌で、人がオバさんやオジさんと呼ばれる原因は、ルックスの変化より、むしろ態度や物言いにある場合が多い。先述の「臭いものにはフタをしろ!!」でも、主人公の女の子は、相手の男が自分の考えや趣味を押しつけてくることにこそ「おじさんと呼ぶわよ」と反発していた。この曲に衝撃を受けた中学時代から30年、40歳をすぎた筆者も、あらためて自戒したい。

2016年、東日本大震災のチャリチーイベントにて ©時事通信社

※1 『週刊ポスト』2017年7月21・28日号
※2 『クレア』1996年12月号
※3 小貫信昭『森高千里としか言えない』(幻冬舎)

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