昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2020/07/12

ファーストフード店の出店場所としても人気だが……

 特に、太い道と太い道が交差するT字路の“てっぺん”の土地などは、牛丼屋やハンバーガーショップといったファーストフード店の出店場所としても人気が高いです。道路を走っている間、ドライバーはずっと正面にそのお店の看板を見続けるわけなので、それだけでも良い宣伝になるからです。

 しかし、そうした土地は当然、事故のリスクも高いです。私はあまり詳しくありませんが、 “どん突き”は風水的にも良くない場所とされているようです。それは何百年、何千年の歴史から、良からぬ出来事が起きやすいところだと、統計的にも認識されているからではないでしょうか。

©iStock.com

 一方、そうした立地面では特に問題がなくても、土地の利用法次第では、事故物件になる可能性を高めてしまうケースもあります。

Twitter実況しながら自殺した男性

 これも車絡みで言いますと、例えば所有している土地を駐車場にしたことで、そこが事故物件になってしまった、という事例もよく見られます。駐車場への出入りの際に利用者が誰かを轢いてしまったり、真夏・真冬に置き去りにされた子供が亡くなったり……といった話はよく聞きますが、駐車した車の中で運転手が自殺する、といった例も珍しくありません。

 名古屋でも昨年、コインパーキングに停めた車の中で、男性がTwitter実況をしながら自殺する、という衝撃的な事件が起きました。また、駐車場は酔っ払い同士の喧嘩場所に選ばれることも多く、殴り合いの末にどちらかが死亡する……といった事件で、事故物件化してしまうケースもあります。

©iStock.com

 もちろん、“どん突き”に家を建てたり、余った土地を駐車場にしたからといって、そこが必ず事故物件になるわけではありません。しかし、住人や所有者がどれだけ気をつけていても、不幸な形で事故物件化してしまう例はたくさんあり、その中に一定のパターンが存在することも確かです。

 最後に、今回のテーマからは逸れてしまいますが、名古屋の事故物件の中には、私にとって特に忘れられない場所があります。そこは、4年前に泊まった栄のホテルです。