まるで2012年の有馬記念で完勝したゴールドシップ

 なんだか昔の出来事のような不思議な感覚。

 開幕から首位を走り続ける楽天とやりあったデッドヒート。かみじょうさんとも対談して、あれはいつのことだ……?

 ん、たった2ヶ月前の出来事だ。

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 あれからホークスは優勝まで独走したというのに、8月の続きをまたする日が来るなんて。

 昨年の、最大11.5ゲーム差を日ハムにひっくり返された悲劇とは真逆の、8月から優勝までのあの勢いはまるで2012年の有馬記念。第3コーナー辺りからまくって最後は完勝で差し切ったゴールドシップのようでした。鞍上の内田博幸騎手は興奮のあまり、ゴール手前でガッツポーズしましたからね。

 そんな芦毛の怪物を思い出させてくれるような後半のホークス。パ・リーグ史上最速の9月16日にリーグ優勝を果たした日から1ヶ月と2日。

 長かったです。でも、やっと来ました……クライマックスシリーズ ファイナルステージ。

 ファーストステージを勝ち上がってきたのは、リーグ3位の楽天。

 くぅ〜楽天きたかー。今シーズンのホークスは、5球団全てに勝ち越し! ……ましたが。唯一苦戦を強いられたのがこのチーム。13勝12敗とほぼ互角の対戦成績。

 それに加え、あのファーストステージの勝ち上がり方……。エース則本投手で大敗したあとの2連勝。ノリノリだきっと。

 新聞には〝下克上だ!〟の見出しが躍ってるし。

 思い出したくなくても脳裏にチラつくのは2010年のロッテの下克上。

 クライマックスシリーズの呪いは完全に克服したはず。なのにこんなにソワソワするのはなぜだろう。