2022年上半期(1月~6月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。スポーツ部門の第1位は、こちら!(初公開日 2022年5月17日)。

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 大型連休を目前に控えた4月25日の夕方、都内の高級住宅街を一際目立つ若い男女が歩いていた。男性はサングラスをかけてはいるがマスクを外し、黒い半袖Tシャツにグレーの短パン、足にはバスケットシューズというラフないでたちだ。相手は20代に見える若い女性。少し明るく染めた長い髪に流行りの厚底ブーツ、上半身はオーバーサイズの白いシャツを“彼シャツ”のように着こなしている。

 この男性、読売ジャイアンツのキャプテン・坂本勇人である。坂本は女性と楽しそうに住宅街を歩き、時折道端の建物を指差したり、とまっている自転車を見て笑い合いながら歩いている。細道に入ると手をつなぐ瞬間もあったが、人が近づいてくるとさっと手を放して距離をとって歩く。

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白シャツ姿の女性と一緒に歩く坂本勇人。マスクは外している ©文藝春秋 撮影・細田忠

 186cm、86kgの鍛え上げられた体はただでさえ人目を引く上に、その日の都内は最高26度まで上がり、暑さに耐えきれなかったのかマスクを外して歩くいる時間も長く、坂本だと気づく通行人も多くいる。大学生らしき集団はすれ違ったあとに「あれ坂本? さすがに無防備すぎるか」「いや、あいつはこういう事をするやつだよ」と話していた。

 2人は住宅街をぶらぶらと散歩した後、都心方面へ消えていった。

 しかしその5日後の4月30日、坂本は阪神との試合で右ひざの副靭帯を故障し、翌日には出場登録選手から抹消。キャプテンを失った巨人軍は一気に調子を落とし、その後4勝8敗で1位から3位に落ちている。

「理想の女性像が厳しすぎるんですよ」

 坂本は言わずと知れた日本球界を代表するスター選手で、2007年のジャイアンツ入団以来、15年間でゴールデングラブ賞5回、侍JAPANにも選出され、2019年にはMVPにも輝いている。

侍JAPANでも主力選手 ©時事通信社

 一方で数々の女性と浮名を流し、“お散歩デート”を目撃した大学生が「あいつはこういう事をするやつ」というくらいプレイボーイとしても有名だ。そんな坂本も33歳。推定年俸は6億円でセ・リーグトップ。顔もいいとなれば引く手数多のはずだが、結婚の噂は一向に聞こえて来ない。

 坂本の結婚についてとあるスポーツ紙の記者は、「理想の女性像が厳しすぎるんですよ」と未婚の理由を推測をする。

「坂本の理想の女性像は“献身的な母親タイプ”。24時間自分の世話をしてくれる人がいい、と発言して女性ファンを引かせたこともあります。坂本はモテるので、話題になった相手以外にも常に周囲に女性の陰はありますが、坂本が結婚を真剣に考えているという話は聞いたことがありません」