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女子少年院の在院者は100%性的虐待を受けている…非行の一端は「虐待被害にある」と考えるべき理由

source : 提携メディア

genre : ニュース, 社会

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それ以前に、そもそも犯罪被害を受けたのに、その被害の救済がなされずに放置されることは不正義ではないでしょうか?

もちろん上で挙げた被害の中には、厳密に言えば、犯罪被害とまでは言えないものも含まれています。しかし、そうした被害を受けた少年を放置した上で、非行や犯罪に走ったのは少年の自己責任だとして厳しい処罰や処分を科すだけで良いのでしょうか?

私たちには、こうした被害にどのように向き合うべきかが問われているのです。

岡田 行雄(おかだ・ゆきお)
熊本大学大学院人文社会科学研究部教授
1969年長崎市生まれ。1991年九州大学法学部卒。1996年九州大学法学部助手を皮切りに、聖カタリナ女子大学社会福祉学部専任講師、九州国際大学法学部助教授、熊本大学法学部准教授、同教授を経て、2017年4月から現職。主な著書に『少年司法における科学主義』(日本評論社、2012年)、編著に『非行少年の被害に向き合おう! 被害者としての非行少年』(現代人文社)などがある。
女子少年院の在院者は100%性的虐待を受けている…非行の一端は「虐待被害にある」と考えるべき理由

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