文春オンライン

日本のデジタル広告の品質の改善に注力すべく「クオリティメディア宣言」を発表

生成AI時代のデジタルコンテンツ、デジタル広告のクオリティ確立を目指します

note

 デジタル広告はNo.1広告メディアに成長しましたが、その信頼性の低下が著しいのが現実です。アドフラウド(ロボットがクリック)、ブランドセーフ(リスクあるサイトに広告が掲載されてしまう)、ステルス広告(違法な広告表現)等の問題に加え、生成AIを利用した広告詐欺等を目的としたフェイクサイトの増加により、さらなる混乱が予測されています。

 株式会社文藝春秋はコンテンツのクオリティのみならず、掲載広告のクオリティも追求することで広告主に信頼され、安心してデジタル広告出稿できるメディアの実現に向けて全社一丸となって取り組んでおります。広告品質認証機関であるJICDAQ(一般社団法人デジタル広告品質認証機構)に加盟し、クッキーレス環境においてもユーザーの興味関心を捉える「コンテクスト広告」を採用することでプライバシーを毀損するユーザーターゲティング広告とは異なる、利用者の受容性を最重視した広告掲載環境の構築に邁進しております。

 今回「クオリティメディアコンソーシアム」が発表した「クオリティメディア宣言」は有力メディア30社が参加しており、大手広告会社と力を合わせてプレミアムコンテンツメディアならではの高付加価値な広告事業を実現することを目指しています。

小濱 千丈(株式会社文藝春秋 常務取締役)
「クオリティメディア宣言」は、全力を尽くして価値あるコンテンツを制作し高品質なサイトを構築し続けるメディアの決意表明です。独自の視点と豊富な取材に裏付けられた「確かなコンテンツ」を発信し続けることこそクオリティメディアの原点です。しかし、残念ながら現在インターネットメディアが置かれた環境は厳しく、月間自社PV4億9000万を超える(出典:日本ABC協会「Web SNS指標一覧2023年4-6月」)『文春オンライン』といえども持続可能な条件を整えることは容易ではありません。
この環境を変えてインターネットメディアの健全な成長を目指すためには、ユーザーにとって有益かつ安心、快適なメディア体験が不可欠であり、これを実現するメディアの価値を広告主にご理解いただくことが肝要です。個々のメディアの努力がコンソーシアムの力で大きな発信力となり、多くの方に共有されることを期待しています。

■「クオリティメディア宣言」


デジタル環境では日々、多種多様なメディアコンテンツが誕生し流通しています。
信用して良いか疑問を感じるコンテンツが数多ある一方で、コンテンツの信頼性を少しでも高めたり、受け手の心にしっかり届くように、手間ひまとコストをかけ取材編集を行っているメディアも多くあります。
それらのメディアを私達は「クオリティメディア」と呼ぶことにいたしました。
私達「クオリティメディアコンソーシアム」はコンテンツ価値を訴求すると共に広告価値をとことん追求することを宣言いたします。

デジタルメディアはプラットフォームを媒介し情報提供が容易になりました。
ユーザーもその利便性から生活メディアとして活用しています。
ただ、デジタルプラットフォームに流れる情報は千差万別、玉石混交で利用者の自己責任の情報価値判断に委ねられているのが現状です。


「クオリティメディアコンソーシアム」は良質なメディアのネットワークであることを担保します。
「クオリティメディアコンソーシアム」は広告が良質なメディアに掲載されることの価値を追求し、広告効果を高めていきます。
「クオリティメディアコンソーシアム」はメディアと生活者双方に有益で、健全なインターネット環境の創出に寄与していきます。

インターネットの膨大な情報量の中で、共鳴し信頼できるコンテンツに出会うことは簡単ではありません。
しかし「クオリティメディア」はその築きあげたメディアブランドの信頼の力でユーザーを集めることができます。
そして、広告コンテンツにつなげることができます。
広告は本来、受け手に新しい情報機会を提供します。
しかし、広告の届け方によっては、雑音と感じられてしまう危険性があります。
受け手の心に土足で入るような広告は雑音になるのではないでしょうか?
広告は信頼され安全な場であるメディアコンテンツに囲まれてこそ、心を動かすことができます。
広告への共感を生み出すメディアの「コンテンツクオリティ」は大切であると信じます。
プラットフォーム広告とは一線を画し、ユーザー心理に受容され、心理的変容を促すことを価値とします。

私達「クオリティメディアコンソーシアム」は混沌として、不信の感情に満ちたインターネットメディア環境において、ユーザーの情報への信頼と広告への共感を確実に得られるコンテンツメディア集団を目指します。
こうした時代であるからこそ、人の心に刺さるメディア広告を追求し、デジタル情報空間の信頼性を構築していきたいと考えます。
私達の提供するクオリティメディア・アドネットワーク「MediaString」とはクオリティコンテンツと、質の高い広告と、生活者の「調和のとれた共鳴」を意味します。
広告の受け手である生活者がコンテンツへ求める期待と広告の受容性を第一義に考えます。
これが私達の「クオリティメディア宣言」です。
 

2023年10月 「クオリティメディアコンソーシアム」参加社一同

「クオリティメディアコンソーシアム」参加メディア(順不同)
株式会社東洋経済新報社 株式会社朝日新聞社 株式会社読売新聞東京本社 株式会社日本経済新聞社 株式会社西日本新聞社 株式会社講談社 株式会社集英社 株式会社毎日新聞社  株式会社産経デジタル 株式会社北海道新聞社 株式会社中日新聞社 株式会社時事通信社 株式会社ダイヤモンド社 株式会社プレジデント社 リンクタイズ株式会社 株式会社インプレス 株式会社オレンジページ 株式会社光文社 株式会社文藝春秋 株式会社日本ビジネスプレス 株式会社メディアジーン 朝日放送テレビ株式会社 株式会社J-WAVE 株式会社小学館 株式会社マガジンハウス 株式会社CCCメディアハウス 株式会社フジテレビジョン 株式会社テレビ東京コミュニケーションズ 株式会社TBSテレビ 一般社団法人共同通信社