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「経済的価値」から「社会的価値」の時代へ…SMBCグループが一歩ずつ目指す「幸せな成長」への道のり

「経済的価値」から「社会的価値」の時代へ…SMBCグループが一歩ずつ目指す「幸せな成長」への道のり

PR提供: SMBCグループ

note

社会課題への貢献なくして、企業の成長はない。SMBCグループは、社会的価値の創造を通じて「幸せな成長」の実現を目指す。

企業価値を計る“物差し”の変化を先取りしていく

「格差や貧困、環境破壊など、経済偏重の発展を追求した結果、さまざまな社会課題が噴出しています。社会とは私たちの事業活動の礎そのもの。これからの時代において社会的価値を創造できない企業は、経済的価値を追求する資格すら失うといっても過言ではありません」

 三井住友フィナンシャルグループ(以下SMBCグループ)執行役員 グループ チーフ・サステナビリティ・オフィサーの髙梨雅之氏はこう力を込める。

髙梨雅之氏
三井住友フィナンシャルグループ 執行役員 グループ CSuO
(Chief Sustainability Officer)
髙梨雅之氏
三井住友フィナンシャルグループ 執行役員 グループ CSuO
(Chief Sustainability Officer)

 SMBCグループは、新たな中期経営計画の中核に「幸せな成長」を掲げ、それを実現するための基本方針に「社会的価値の創造」を据えた。経済的成長をないがしろにするわけではない。むしろ社会課題に向き合っていくことは「時代の変化に伴う商機を見出し、一方で新たに生じたリスクに早めに対処するなどビジネスに有利に働く可能性が高い」と髙梨氏はみる。

「企業価値を計る“物差し”も自ずと変わっています。これからは経済的価値に加えて、いかにして社会課題の解決に貢献できるかという『社会的インパクト』が重要度を増していくはずです」

 変化を待つのではなく、自らが社会的価値を創り出し、世界の「幸せな成長」に貢献していく。グループ一丸となって取り組みを進めるため、解決を目指すべき喫緊の課題を整理。「環境」「DE&I・人権」「貧困・格差」「少子高齢化」「日本の再成長」という5つの重点課題(マテリアリティ)と、課題解決によって目指す「10のゴール」を設定した。

SMBCグループは、「5つの重点課題」と、課題解決によって目指す「10のゴール」を設定した。課題選定にあたっては、国内外約2万人を対象に従業員アンケートを実施したほか、経営会議、取締役会などで議論を重ねた。
SMBCグループは、「5つの重点課題」と、課題解決によって目指す「10のゴール」を設定した。課題選定にあたっては、国内外約2万人を対象に従業員アンケートを実施したほか、経営会議、取締役会などで議論を重ねた。

グループの総合力を発揮し脱炭素への移行を支援

 取り組みの一つが、脱炭素への移行(トランジション)支援だ。髙梨氏は「産業界の脱炭素化が喫緊の課題となっていますが、一足飛びに移行できるものではありません。私たちは、脱炭素への移行プロセスをトータルで支援することで、実体経済の脱炭素化を後押ししています」と話す。

SMBCグループが設立以来支援している倉本聰氏主宰の「富良野自然塾」の石碑。緑の地球を本来の姿で子孫に受け継ぐこと、この意識を人々が持つことこそがサステナビリティの本質と位置付ける。
SMBCグループが設立以来支援している倉本聰氏主宰の「富良野自然塾」の石碑。緑の地球を本来の姿で子孫に受け継ぐこと、この意識を人々が持つことこそがサステナビリティの本質と位置付ける。

 例えば、温室効果ガス排出量を“見える化”する独自システム「Sustana(サスタナ)」は、中小企業から大企業まで幅広く活用されている。さらに温室効果ガスの削減策を実行するうえで必要な資金の調達や取引先開拓は、SMBCグループの強みを生かしてバックアップしている。

 貧困や格差の解消にも力を注ぐ。「貧困の負の連鎖を断ち切るには、教育の格差解消が非常に重要。こうした観点から、特に子どもたちの教育機会の提供に力を入れています」と髙梨氏。民間非営利団体と連携し、経済的困難を抱える子どもたちが学習塾や習い事などに使うことのできる「SMBCグループ・スタディクーポン」事業に3年間で3億円の資金を提供する他、従業員の派遣も進める。

クーポンを利用した授業風景(写真:@Natsuki Yasuda)
クーポンを利用した授業風景(写真:@Natsuki Yasuda)

 重点課題に掲げた目標はいずれも、短期間で為し遂げられるものではない。しかし滴る水が石を穿つように「一つひとつ地道に積み重ねていくことで、社会課題の解決に貢献できれば」と髙梨氏は前を見据える。誰もが笑顔になれる「幸せな成長」。その実現に向けて、SMBCグループは歩みを止めない。

photo(portrait):Tadashi Hosoda
text:Emi Morishige