「比嘉は小学校の5年くらいに転校してきて、そのまま地元の中学校に上がりました。内向的で大人しく、もの静かな子でしたよ。インドア派で、アニメや漫画、ゲームでよく遊んでいました。友達もそう多くなく、どちらかというと趣味の合う人たちだけでつるんでいましたね」
卑劣な性犯罪の容疑で逮捕された男たちは、主にインターネット上の小児性愛者コミュニティを通じて知り合っていた。こうしたコミュニティの「オフ会」を企画し、わいせつ行為の場所を提案するなどした「主犯」とされる花麻容疑者も、ネット上で“銃神”と名乗り、ゲーム内で仲間をつくっていた。
「ロリコン系の漫画も読んでいた気もするけど…」
ゲーム好きで小児性愛者、花麻容疑者と比嘉容疑者の嗜好は似通っている。ネットで知り合った2人は欲望を暴走させ、ついに現実の少女に手を出してしまったのか。だが同級生はこう首をかしげるのだ。
「誰かに対して乱暴なことを言ったり暴力をふるったりするような子ではなかったです。もちろん学校でいじめられていたとか、逆にいじめていたということもなかった。とにかく影の薄い、印象に残らないタイプだったので、北海道でこんな大それた事件を起こすなんて本当に信じられないですね……」
比嘉容疑者について、同級生たちは口々に「物静か」「おとなしい」と当時の印象を語る。
「子供らしくないというか、ちょっと変わっている子でした。親子何人かのグループで一緒にキャンプに行ったこともありましたが、こちらから何か問いかけてもよく分からない返答をしていて、何を考えているのか分からない節はありました」(同級生の母親)
当時から幼い少女に対する興味が強かったのか。前出の同級生はこう話す。
「当時は中学生でしたから異性の話なんかもした記憶はありますし、ちょっとエッチなロリコン系の漫画も読んでいた気もするけど、普通に女の子が好きな、人並みの感性を持った子だった。極端に小さい女の子に興味を示している姿は見たことがない」