父親の“悩みのタネ”だった
中学卒業後は、高校に進学したとみられるが、「その後の足取りはよく分からない」と同級生の誰もが口を揃える。
比嘉家を知る女性によると、比嘉容疑者は3人兄弟の長男。宜野湾市にある3階建ての戸建て住宅で暮らしており、1階が比嘉容疑者の居住スペース、両親と弟は2、3階に住んでいたという。だが、近隣住民は「(比嘉容疑者の)姿はほとんど見たことがない」と証言する。
「成人してからは関東の方に数年仕事で行っていたようですが、心を病んでまた地元に戻ってきた。そこからはあまり仕事もしていなかったと思う」(近隣住民の一人)
比嘉家を知る別の男性はこう話す。
「数年前、バス停で比嘉容疑者を見かけたことがあります。黒髪で地味目の普段着を着ていた。声をかけると、『那覇に仕事に行くんです』と言っていた。仕事で内地に行ったり、またすぐに地元に戻ってきたりと、なかなか仕事が長続きせず、父親の『悩みのタネ』だったようです」
前出の知人女性はこう推し量った。
「もう退職されましたが、裕健のお父さんは沖縄県警の警察官でした。立派なお父さんを持ち、長男である比嘉容疑者はプレッシャーを感じていたのかもしれません。だからといってこのような犯罪に走るなんて許されることではありませんが……」
北海道警察は、慎重に事件の経緯を調べている。
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