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《甲府同僚女性絞殺事件》「恋心を抱いていたが…」ストーカー男(35)が身勝手すぎる蛮行に及ぶまで

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「優しい中にも厳しさがあり、子どもたちからも信頼されているスタッフでした。京都の大学を卒業し、就職してからも夏には顔を出してくれていた。人手不足でNPO自体が解散するまで、熱心に取り組んでいました」(同前)

 2012年には富山県出身の年上女性と結婚。子どもをもうけ、公私ともに順風満帆なように思えたが、約4年前に生活の拠点を山梨県に移し、相前後して妻とは離婚している。

小棹が人知れず通っていたある“場所”とは

 新天地で小棹が仕事とともに精を出したのは、青年会議所(JC)での活動だった。JC関係者が語る。

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青年会議所での活動にも熱心だった

「『山梨に友人がいないから交友関係を広げたい』と、22年に南アルプス市のJCに入会しています。文章が上手いので、対外的な書類は彼に作成してもらうことが多かった。小棹君本人はいじられキャラで、飲み会で他の会員から『おでこ、広いね』などとからかわれても全然怒らないでニコニコしていましたね」

 子どもに好かれ、仲間からも愛される存在だった小棹。ところが、彼は人知れずある“場所”に通っていた。

 その場所とは――。

ソープ通いと家族への仕送りで常にお金がなかった

「実は、小棹君は風俗にハマっており、甲府市内のソープランドに足繁く通っていたようなのです。県外のイベントに参加した際も、暇さえあればソープなどの風俗に行っていた」(別のJC関係者)

 真面目な男が歓楽街で見せたのは、思いもよらぬ裏の顔だった。

「ソープ通いに加え、家族への仕送りもあるからか、JCでも常にお金がない印象はありました」(同前)

 鯖江市に住む小棹の親族の男性を訪ねると、逮捕の報せに肩を落とした。

「将太と最後に会ったのは10年ほど前。子どものことが好きでいろいろ活動していたと聞きます。被害者やそのご家族のことを考えると、なんとも痛ましい限りです……」

 JCで見せた愛されキャラと風俗に通う裏の顔。極端な二面性に蝕まれた男の罪はあまりに重い。

《甲府同僚女性絞殺事件》「恋心を抱いていたが…」ストーカー男(35)が身勝手すぎる蛮行に及ぶまで

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