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「こんな髪では合コンなんて行けない…」崖っぷち男・薄井秀夫が葛藤の末にたどり着いた、"当たり前"の結論とは?

「こんな髪では合コンなんて行けない…」崖っぷち男・薄井秀夫が葛藤の末にたどり着いた、"当たり前"の結論とは?

薄井秀夫のAGA日記#1

2024/06/28
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最初は“対面”で症状を確認してもらうことが何よりも重要。なぜか?

 薄毛の進行を食い止めたり、薄くなった髪を回復させたりするには、毛周期の成長期を本来の状態に戻す治療が必要になる。そのためには専門の医師にかかり、まずは自分の身体の正しい状態を把握しなければならない。

「私たちのクリニックでは、患者さんの薄毛の症状を様々な方法で確認します。たとえば『いつくらいから症状が気になったか?』『家系的に薄毛の人はいるか?』『抜け毛がどういうときに気になるか』など、症状についてじっくりと細かく伺います。また、頭髪の状態を肉眼だけでなく、マイクロスコープなどでていねいに確認するとともに、髪の硬さや太さなどについても実際に手で触りながら確認します。そのうえで、本当に治療しなければならないのか、治療するならどの程度の薬を飲むべきなのかを総合的に判断します。AGAじゃないよ、クスリは必要ないよ、と言って帰ってもらうこともあるんです」

 髪について悩んでいる人がすべてAGAであるとは限らない。AGAの症状が起きていない人や、異なる病気の人もいる。また、基本的な治療は服薬でおこなうので、身体の状態に合った適切な量の薬を処方してもらう必要がある。適切な治療を行うには、専門の医師の診断が非常に重要なのだ。

 現在、AGA治療薬は大きく分けて2つのタイプに分けられる。1つは悪玉男性ホルモンの生成を阻止し、成長期のサイクルを改善して抜け毛を防ぐもので、主にフィナステリドとデュタステリドという薬がこのタイプになる。もう1つのタイプは髪の“肥料”となる成長因子がよく出るようにして発毛をうながすもので、ミノキシジルという薬が代表的だ。この2つはそれぞれ効果が異なり、両方をうまく使うことで抜け毛を防ぎつつ、髪を太く長くする。

 こうしたAGA治療薬は、実はもともと違う用途の薬だったものを転用している。フィナステリドとデュタステリドは、はじめは前立腺肥大症の治療薬として開発され、後にAGA治療の効果が認められた。ミノキシジルは高血圧を改善する薬として作られたあとに発毛効果がわかった。こうした医薬品は身体に大きな作用をおよぼすため、専門の医師により適切な量を見定める必要がある。

 また、AGA治療は、ずっと同じペースで進むわけではない。治療の経過やプロセスにより、細かなハンドリングが必要になるそうだ。

「AGA治療によって起きる症状の一例として“初期脱毛”があります。薬を飲みはじめて2週間ほどではじまり、その後おさまる現象です。これは、成長を開始した髪の毛が、古い髪の毛を押し出すことで発生します。最初は不安になりますが、経験豊富な専門の医師であれば、患者さんによって薬の量を調整することで、この初期脱毛をおさえることができます」

 また治療を開始したとしても、薬の効果が出始めるには、短くても最低3ヶ月程度はかかる。ある日突然ボリュームが回復するわけではないため、自分では分かりにくい。診察時の写真などをもとに髪の状態を丁寧に説明してくれ、メンタル面でも支えてくれるなど、きちんとしたコミュニケーションを取れる医師がAGA治療には不可欠な存在だ。

 治療は長期にわたる。その過程で、薬を使い続けると次第に効かなくなっていったり、長く用いることで身体に負担をかけることもある。そういう時は効果を見ながら薬の量を減らしたり、服薬を終えたりすることもあるという。こうした判断は専門の医師でないとできない。医師に相談せず、自己判断や、間違った治療をおこなうことで、症状を悪化させてしまうこともあるそうだ。

「AGAは病気。医者が診て、薬で治すもの」という“当たり前”の結論

 診察の終わりに、AGAの治療を考えているすべての人に伝えたいことは何か? と銀クリに聞いてみた。

「AGAは、個人では有効な手を打つことが難しい病気です。ネットには多くの不確かで不適切な情報が氾濫しています。医薬品を用いるのですから、専門の医師による診断と治療を受けることが望ましいです。

 今回は、毛周期の話をしましたが、髪が生えかわる回数は限られています。なるべく早く成長期の乱れを止めれば、その後の人生において髪を豊かに保つことができます。

 AGAは、健康や寿命には影響がないとはいえ、れっきとした“病気”です。治療をしたいと考えているのならば、先延ばしにしないことをおすすめします。その際にはぜひ、対面治療の実績が豊富な病院を選んでください」

 銀クリでは、経験豊富な医師による対面診察をおこなっている。また、患者の状況に応じて柔軟にオンラインでの診察にも応じているという。

 病院からの帰りがけ、薄井は胸につかえていたものがすっきりと取れ、希望が湧いてくるのを感じていた。

「AGAはなおせる病気なんだ。そして治療は早ければ早いほどいいんだ!」

 病院に行かなければ、このまま10年、20年と悩みを抱え続けたかもしれない。信頼でき、長いつきあいのできる銀クリに出会えてよかった。ありがとう黒井! 薄井は明るい気持ちで家路に就いた。

 次の合コンで彼に予想外の展開が待ち受けていることは、まだ誰も知らない……。

銀座総合美容クリニック 公式サイト

INFORMATION

銀座総合美容クリニック

公式サイト:https://www.gincli.jp/
(東京院)東京都港区新橋1-9-5 KDX新橋駅前ビル 4~5階
(大阪院)大阪市北区曽根崎新地1-4-20 桜橋IMビル15階
※診療時間(完全予約制)
月・火・木・金・土 11:00~20:00
日・祝 11:00~19:00
休診日:水曜日

料金:初月1000円、2カ月目以降は、AGA治療内服薬2000円~1万9250円(※保険外の自由診療)
相談・予約は東京・大阪共通のフリーダイヤル(0120・972・335)か、公式サイトから

Illustrations by Great International