重症化も心配な高齢の患者だが、入院するためのベッドが空いていない状況。さらに、救急車の数が足らず、病院独自の「ドクターカー」の出動が6月から激増しているという。
友愛医療センター救急科・山内素直医師:
患者さんとか、患者さんのご家族で、熱があるとか、周りにコロナがいるって分かっていながら、マスクせずに救急車乗ってきたりとかする方は、実際にいらっしゃいます。
新型コロナへの意識の変化が一因
山内医師は、新型コロナへの意識の変化を指摘する。
友愛医療センター救急科・山内素直医師:
コロナに対する意識とか、感染予防対策に対する意識っていうのが下がった。そして、実際、自分の周りで起こっていることに対する意識とか、レーダーが下がっちゃったのかなと思います。コロナに対する無関心みたいなものが一因。
「熱中症」と症状似ていて診察に手間取る
さらに、新型コロナと見分けづらいという、「熱中症」という問題も。
埼玉県の埼玉慈恵病院でも、診察に手間取っているという。
同病院の藤永剛副院長は「両方とも熱を出しやすいですよね。それからだるさとか倦怠感。頭痛とか筋肉痛とか、そこらへんの症状はよく似てますね」と話す。
「熱中症」の患者も増える中、新たな変異株「KP.3」の感染拡大を防ぐには、どうすればいいのか。
埼玉慈恵病院・藤永剛副院長:
やっぱり手洗いっていうのは、非常に感染予防になりますから、それを思い出していただいて、人混みに行ったとか、何かに触れたとかそういうあとは、ちゃんと手洗いした方がいいと思います。
(「イット!」7月16日放送より)
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