「入局当初は原稿を読むのが下手で、言い間違えることも多かった。『彼女には読まれたくない』なんて言っている記者もいましたね。それが今では夜の顔ですから、相当努力したのでは」(NHK関係者)

 NHK「ニュースウオッチ9」に出演中の、星麻琴アナ(32)のことだ。

NHKの星麻琴アナ

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新元号発表では、落ち着いてリポート

 4月から「ウオッチ9」のキャスターを務める星アナは、2014年に入局後、岡山、札幌放送局を経て、19年に東京アナウンス室へ。東京での最初の3年間も「ウオッチ9」で、全国各地を飛び回り取材をするフィールドリポーターを務めていた。

新人時代の星麻琴アナ(NHKのHPより)

 19年4月1日、新元号発表の際に星が取材した東京の古書店・大屋書房の(こう)(けつ)くりさんが振り返る。

「星さんは、店主を務めるうちの父と一緒に、新元号発表をテレビで見ていました。新元号が令和で、それが万葉集を由来としているとわかると、私や父が大慌てで『万葉集』を探したんです。幸い売りに出されておらず、十分くらいで見つかりました。星さんはそれを手に持って、落ち着いてリポートしていた」

“新元号報道”のバトンをつないだ母娘

 元TBS関連会社プロデューサーの父と、「TBSの竹下景子」と呼ばれた人気アナウンサーの三雲孝江を母にもつ星。じつは三雲も1989年、昭和天皇崩御や新元号が「平成」に決まったことを伝える特別番組に出演している。

母の三雲孝江

 平成から令和へ、“新元号報道”のバトンをつないだ母娘。そんな星は、三雲が50時間超にも及ぶ難産の末に出産した愛娘だ。三雲の母が当時の取材に、三雲について、

「もう親バカになっています。美人の娘にふさわしい名前をつけてやろうと思案中です」(『女性自身』91年10月8日号)

 と“親バカ”ぶりを明かすほどだった。