パワハラなどが告発された文書の不適切な取り扱い、県内企業などから贈答品を受け取った疑惑が報じられ、窮地に立たされている斎藤元彦兵庫県知事(46)。

 当初斎藤氏は告発文書を「嘘八百」と歯牙にもかけない姿勢を示していたが、その裏で告発文書の内容に関して調査を行っていたことが「週刊文春」の入手した県の内部文書で明らかになった。

兵庫県の斎藤元彦知事 ©時事通信

「自死した元県職員のX氏が告発文書を作成したのが3月12日。知事は表向きにはこの文書を『嘘八百』として切り捨てたのですが、実は4月2日の段階で県が告発内容の真偽を確かめる調査をしていた。そのことを示すのが、この内部文書です」(県職員)

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 3月12日につくられた告発文は単なる怪文書に過ぎず、県職員公益通報制度を利用していないので、なんら重んじる必要はない――問題発覚以降、斎藤氏はこのロジックにこだわってきたが、その大前提が崩れる重要な内部文書だ。

ゴルフのアイアンセットを…

「告発文書には県内の自治体からゴルフのアイアンセットを贈呈されたという知事の“おねだり体質”を指弾するものがあったのですが、調査によってその指摘が一部事実だったことが判明したことを、この内部文書は示しています。この結果は知事の側近に報告されていました。調査の実施、報告の過程を見ても、とても怪文書に対する扱いではありません」(同前)

市川町の視察をSNSで報告していた

 斎藤氏はいったい何を隠そうとしているのか――。

 9月4日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および5日(木)発売の「週刊文春」では、内部文書が物語る兵庫県庁内の動きを詳報している。

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