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カープ背番号14の大先輩・外木場義郎さんから大瀬良大地投手へのエール

文春野球コラム ペナントレース2021

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「30歳ぐらいが一番バリバリ働けるはず」

 現在は、広島ホームテレビで放送中の「ひろしま深掘りライブ フロントドア」や「5up!」などでカープの解説をされている外木場さん。放送の際、毎回持参する物がある。“野球ノート”だ。カープ戦のスコアや気になった点、各チームの成績などが記されている。6月1日のゲーム記録を見てみると、「ボールにキレが今一つ」との記述がある。この日、先発登板し4回6失点だった大瀬良投手へのコメントだ。外木場さんは言う。「彼はコントロールも良いし、平均した力を出せれば勝てるはずです。中心選手だし、高いレベルの投球を期待しているからね」。

野球ノート ©吉弘翔

 背番号14の先輩からエールを送られた大瀬良投手。続く登板となった6月8日のソフトバンク戦ではきっちりと修正し、7回1失点の好投を披露した。

 今季の大瀬良投手は、4月中旬に下半身のケガで戦線を離脱したものの、キャンプから順調な調整ぶりを見せていた。要因の1つに“減量”が挙げられるかもしれない。昨季94キロだった体重を今シーズンは6キロ減らし88キロで臨んでいるのだ。その理由を尋ねてみた。「これまでは、強く大きい筋肉を付けようとしていたが、体重が増えると体脂肪も増加してしまう。結果的に関節に負担がきていた。リスクを減らすことはもちろん、柔軟性などにも目を向けているからね」。6月17日に30歳の誕生日を迎える大瀬良投手。年齢を重ねるにつれ意識の変化もあるようだ。外木場さんも背中を押す。「30歳ぐらいが一番バリバリ働けるはず。投手キャプテンも務めているけど自分のやるべきことをやって結果が出ればみんなついていくでしょう」。

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 最後に外木場さんに大瀬良投手のパーフェクトピッチの可能性を伺った。「力はある。コントロールが良い日だったら十分にあると思いますよ」。温厚な性格で人柄もパーフェクトな大瀬良投手。球史に名前が刻まれる日を外木場さんも楽しみにしている。

外木場義郎さんと筆者 ©吉弘翔

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