須藤早貴被告(28)の裁判員裁判が大詰めを迎えている。元夫で和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助氏(享年77)に対する殺人罪と覚醒剤取締法違反の罪に問われた須藤は、初公判で「私は殺していないし、覚醒剤を飲ませてもいない」と無罪を主張。対して検察側は、これまでに総勢28人の証人尋問を実施してきた。11月8日から始まった被告人質問では、元本妻の須藤が野崎氏の元愛人女性に優越感を滲ませる場面も――。
野崎氏の側にいた、20年来の愛人の存在
2017年12月。須藤は初対面の野崎氏から、帯封付きの現金100万円を手渡され、プロポーズされた。後日、須藤は「毎月100万円をもらう」「田辺市には住まない」「セックスはしない」などの条件を提示。野崎氏は「私はもうセックスはできないんです」と打ち明けつつ、別の交際相手の存在を告げた。20年来の愛人であるX子さんだ。
「X子さんだけは、社長を男にしてくれる、要は勃たせてくれる、射精させてくれる人だから『この人だけは切れない』と言っていました。私は『どうそ、お好きに』と言いました」(須藤の法廷証言より)
2018年2月8日に、上記条件を守る約束で野崎氏と入籍。新婚初夜は、野崎氏に求められ、須藤は仕方なくゴム手袋をつけて下半身に触れたが、勃起はしなかった(#3)。2月17日に田辺市を訪れた際も――。
「同じことをしましたが、勃たなくて、私は『年だから仕方ないよ』と言いました。社長は『俺を勃たせられるのはX子だけだ』と言うので『じゃあX子さんに頼みな』と。言い合いというか、社長の八つ当たりのような感じでした」(同前)
その当時、須藤は東京都新宿区のマンションに住んでいたが、入籍日から2月17日の間、野崎氏がX子さんを田辺市の自宅に呼んでいたことを知る。
「セックスの相性がいいと自慢してくる」
「私は入籍した日にニトリで枕を買ったんですけど、17日に帰ってきた時に、なくなっていたんです。家政婦さんに聞いたら『分からないけど、X子が数日前に来てからね』と。だから、X子さんが捨てたんだなと思いました。
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source : 週刊文春