「2018年のフジテレビ『SUITS/スーツ』では、同局の『東京ラブストーリー』以来27年ぶりの織田裕二との共演が話題になりましたが、今回の唐沢寿明(61)との共演は、地上波では33年ぶりとなります」(芸能記者)

 1990年代、フジテレビ絶頂期の看板女優だった鈴木保奈美(58)が、来年1月、テレビ朝日で唐沢との共演を果たすという。

 かつて保奈美と唐沢が共演したのは、92年放送の「愛という名のもとに」(フジ)。大学ボート部で青春をともにした男女が、社会に出て理想と現実のギャップに悩む姿を描く群像劇は、平均世帯視聴率24.7%の大ヒットだった。

「当時保奈美さんはすでに売れっ子。3歳上の唐沢さんはまだ無名で、大抜擢といえる起用でした。現場では唐沢さんがムードメーカーで、冗談を言って役者やスタッフを盛り上げていた。劇中では恋人同士の2人でしたが、唐沢さんは撮影が終わるとチョロ役の中野英雄さんとよく飲みに行っていて、舞台裏で色恋めいたことはありませんでした。ただ共演者としては仲が良くて、『保奈美ちゃん』『唐沢さん』と呼び合っていましたし、唐沢さんが保奈美さんをよく笑わせていました」(当時のドラマスタッフ)

「愛という〜」で共演した江口洋介と恋仲だったことも

 この作品をきっかけにスターになった唐沢はその後、「白い巨塔」(03年)など、フジ作品で主演を重ねていく。一方の保奈美は98年、とんねるずの石橋貴明との結婚を機に芸能界引退を発表した。

 子育てが落ち着くにつれて、少しずつ女優業を再開していたが、21年に石橋と離婚すると仕事を本格化させていた。

「若い時よりも仕事に貪欲な印象です。若くして売れた保奈美さんは、ちゃんと演技を学んでいないことに引け目があったそうです。『舞台がやりたい』と周囲にアピールして、ここ数年は毎年舞台に立っています。今年主演を務めた『逃奔政走―嘘つきは政治家のはじまり?―』にはフジの港浩一社長も観に来ていました」(民放社員)

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source : 週刊文春 2024年11月21日号