近年、私立や公立の小学校ではなく、インターナショナルスクールといった“学校”を選ぶ親が増えている。一体、どのようなメリットがあるのか、そしてどのような落とし穴があるのか。1歳の子どもを育てる記者が母親として気になる点を親、専門家に徹底取材。注意すべきポイントもあわせてレポートする。(受験・進路編)

 

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インターナショナルスクールの“お受験事情”

 日本の私立小学校以上に謎が多いと言われるのが、インターナショナルスクールのお受験だ。

 世界的なニーズに伴い、国内でもインターは増え続けている。だが、いかんせんネットで検索しても、募集人数や受験倍率など分からないことは多い。

 インターナショナルスクールタイムズ編集長の村田学氏が言う。

「日本の私立小とは受験システムが異なります。書類審査と家族面談だけのスクールもあれば、英語力と算数の試験が課されるスクールもあります。また、人種の構成割合は学校によって違います。特に老舗の場合は、外国人や帰国子女が優先され、両親とも日本人の“純ジャパ”は30%ほど。その年によって割合は変わり、純ジャパをほとんど取らない年もある。一方で、東日本大震災やコロナショック、リーマンショックのような経済危機が起こると駐在員が減るため、そういう時は純ジャパの割合が増えます。いずれにしても、人気校は日本人枠がそもそも少ないため、ある意味で慶應幼稚舎以上の狭き門です」

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source : 週刊文春 電子版オリジナル