「小説は書かないの?」という質問、もう何度聞かれたか分からないくらいだ。忙しさや締め切りの多さなどを言い訳にへらへら「いつかは書きたいですけどね〜」なんて笑っていなしてきた。その言葉に嘘偽りはない。どれほど本を読んできたと思っているんだ。書きたい。どれほど文章を書いてきたと思っているんだ。書けるはず。でも、本当は書けなかったら? 才能なんてまるでなかったら? それを知った後私はどうやって生きていけばいいんだよ。そんな私が『あくたの死に際』を読んで、あまりの共感と羞恥に打ちのめされている。その資格があるかは、分からないけど。

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source : 週刊文春 2024年12月19日号