「先月開かれたG20エネルギー・環境閣僚会合で共同議長を務めた原田義昭環境相(74)ですが、実は太陽光発電を巡り、札付きの詐欺師と組んでビジネスを目論んでいた、知られざる“前科”があるのです」(自民党関係者)

◆ ◆ ◆

 原田氏は、1968年に東京大学法学部を卒業後、民間企業から旧通産省を経て、90年の衆院選で初当選。文科副大臣などを経て昨年10月、当選8回にしてようやく環境大臣として初入閣を果たした麻生派所属のベテラン議員である。

 そんな原田氏が登場する怪しげなパンフレットがある。小誌が入手した〈平成26年度 太陽光発電マイスター 太陽光発電技能者養成講座〉と題するそのパンフの1ページ目には、「一般社団法人全国太陽光発電推進協議会(以下・協議会) 代表理事」として、「衆議院議員 原田義昭」の名前と顔写真とともに、こんな一文が記されている。

〈「太陽光発電マイスター認定制度」につきましては、近い将来国家資格に昇格させることも視野に、充実した内容にしてゆく〉

5年経っても国家資格は存在せず

顔出しでお墨付きを与える原田氏

 前出の自民党関係者が舞台裏を明かす。

「この協議会は、太陽光発電システムの高度な施工技術や専門知識を持った人材を育成してマイスターとして認定、早ければ2018年にもそれを国家資格に格上げすると謳っていた。そのためのテキストやDVD教材を約10万円で販売し、利益を上げるビジネスモデルを描いていました」

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source : 週刊文春 2019年7月11日号