料理教室を開く――バラ色の夢を抱いた木嶋は、実現のために獲物に迫る。だが焦りのせいか、犯行はこれまで以上に急で杜撰。それでも被害者はたやすく命を奪われた。
尾山保二(仮名)は当時、41歳。千代田区にある自宅ビルで母や兄と暮らしていた。過去に結婚歴はなく、独身だった。
父は10年ほど前に他界しており、母子はとても仲が良かった。
大学を出てから会計事務所などを経て、当時は駐車場管理会社に勤めていた。母には貸しビル業の収入もあったようだが、法廷で明かされた彼の月収は30万円だった。
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source : 週刊文春 2024年12月26日号