女優・草笛光子さんの連載『きれいに生きましょうね』が昨年12月26日号で最終回を迎えました。今回のデスクノートでは、担当のSデスクが、連載の制作秘話を明かします。
「本当に許せないのよ!」
その日、長年舞台で鍛え上げた大きな声で、草笛光子さんは怒っていました。2021年3月に始まった連載も早1年。前任者から引き継いで半年が過ぎ、こうして月2回の取材にもようやく慣れてきた頃のことです。担当者の習い性と言いますか、なにか粗相があったかと青ざめていく私など目もくれずに、草笛さんはテレビ画面を指さします。そこに映っているのはロシアの大統領。ウクライナで戦争が始まりました。
「私、この人の顔が嫌い。悪い顔をしている。どんな理由があっても、戦争は絶対にだめなのよ。傷つくのは弱い人ばかりでしょ」
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source : 週刊文春